2010年9月30日木曜日

実ジソ


台湾旅行のあとは用事があったり、雨が降ったりで、夏井川渓谷(いわき市小川町上小川字牛小川)の無量庵へは、足が遠のいていた。きのう(9月29日)は、朝から秋雨前線一過の青空が広がった。朝食後、ほぼ2週間ぶりに無量庵へ出かけた。

着いてすぐ、畑に出てナスをチェックする。実が肥大して茎が曲がっていた。そうなるだろうと気にはかかっていたのだ。台湾へ行く前には親指ほどだった実が、バナナ2個分くらいにふくらんでいた。

待ったなしなのが、もう一つ。三春ネギの種まき時期が控えている。例年、10月10日前後には種をまく。その苗床を仕上げなければならない。堆肥はすでに投入してある。石灰をすきこんだ。

畑のあちこちに、こぼれ種から芽を出したシソが育って花穂を伸ばしたのが、実ジソになった。

これは予定外だった。が、急きょ、気持ちを切りかえる。シソの実を花穂からしごき取らなければならない。せっかく実ったのに、放置しておいてはかわいそうだ。少しでも人間の口に入れてやらなければ。そうして塩漬けにするのだが、去年のシソの実もまだ残っている。それはそれ。今年のシソの実を収穫する。

いちいち剪定ばさみで花穂を切っていたのでは時間がかかる。花穂の下に袋を回し、そこへそのまま先端から実をしごき取って入れる。が、これもこぼれる量が多いので効率的ではない。次に、手で花穂をちぎり取り、袋に突っ込んで上からしごき取ったらまあまあ手際よくやれるようになった。

夫婦で消費する分=写真=にとどめ、残りは地面にこぼれるにまかせることにした。種をまかずとも芽を出す「ふっつぇシソ」として。毎年そうしてシソの葉を摘み、穂ジソを摘み、実ジソを摘む。今年は猛暑にへきえきして畑に出る回数が減り、実ジソを摘むだけに終わった。

気圧配置は「西高東低」。西風が吹きつけるなか、大鎌で畑の周囲の草を刈り、三春ネギの土寄せもした。そのときしなければならない雑仕事が常にある。けさはまた雨。とにもかくにも「晴耕」をすませてほっとした。

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