2011年5月2日月曜日
井戸水復活
きのう(5月1日)の午後は夏井川渓谷の無量庵で過ごした。1月中旬に凍結・破損した洗面台の水道管を直すために、管工事業を営んでいる同級生が来る。
2月に入って渓谷からケータイがかけられるようになった記念に、真っ先に彼に連絡した。「どこからかけてると思う。無量庵からだ。水道管が破裂した」。わがブログを読んでいる別の同級生から聞いていたのだろう。「知ってる」。日を決めて修繕することにした。それが2月下旬。
3月に入れば寒気が緩む。再び凍結・破損するようなことはあるまい。そろそろ修繕する日を決めようと思っていた矢先、「東日本大震災」に見舞われた。無量庵の水道管の修繕どころではない。震災で広範囲にわたって断水した。同級生の会社は復旧工事に忙殺された。
そうではあっても井戸ポンプの電源を切り、水を止めてから3カ月半。もう限界だ。4月最後の日の夜、電話をした。「そろそろやってくれよ」。今も公共事業で忙しい身だが、「わかった、おれが行くしかないか」。
同級生が洗面台のふたを開け、破損個所を見た。奥の壁にある水道管の栓を閉めれば電源を切る必要はなかったのに、という。
電源を切ってしばらくたつためにポンプは空気にさらされて赤さびていた。「呼び水」をしてもうんともすんとも言わない。電源を入れたり切ったりしながら、ポンプをいじって動かすことにした。
井戸は無量庵から30メートルほど離れた隣の広場にある。以前は、ポンプと無量庵の間を行ったり来たりして連絡しあっていたが、ケータイがかけられるようになったので、同級生はポンプのそば、私は無量庵にいて、「電源入れて」「切って」「入れて」といったやりとりをした。
しばらくそんなことを繰り返しているうちに、蛇口からゴボゴボと音を出しながら赤茶けた水がほとばしり、そのあと、きれいな水が出てきた=写真。地震とは違うトラブルだったが、無量庵のライフラインが回復した。3カ月半ぶりに頭の霧が晴れた。
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