2012年9月25日火曜日

免税店


還暦を機に、同級生有志で海外旅行をするようになって4年。夜はホテルの一室に集まって二次会をする。一種の“学生飲み”だが、若いころと違うのは、飲んだこともないウイスキーが出ることだ。

搭乗前にリーダーが空港内の免税店=写真=に寄る。ウイスキーを何本か買う。お土産にするためではない。毎夜、夕食を終えただけでは飲み足りない。で、部屋に戻って飲み直し、語り直す。

昨年こそ中止したものの、病気の同級生を見舞った北欧の旅以来、台湾、そして今年のベトナム・カンボジアと、免税店でウイスキーを調達し、夜の“学生飲み”を繰り返した。海外駐在や出張の経験のある者が少なくない。旅慣れている。そこで、宿では免税の高級洋酒を、となるわけだ。田舎者には思いもつかない買い物だった。

口にした洋酒は、ネットで調べたらなかなかのものだった。バランタインの何年ものとか、ジョニーウオーカーのゴールドとか……。わが愛する“高級焼酎”田苑ゴールドの比ではなかった。まあ、そんなこともあるからこそ思い出深い旅行になるわけだが。

来月下旬には平で母校の創立50周年記念式典が行われる。二次会は夏井川渓谷の無量庵で――となった。みんなのカネで買ったバランタイン21年ものを託された。「試飲」を参加の呼び水にしている。知る人ぞ知る銘柄なのだろう。

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