夏井川渓谷の無量庵にキイロスズメバチが巣をつくった=写真。母屋と風呂場とを、洗面所とトイレの廊下がつなぐ。廊下の外は坪庭だ。三方が壁や雨戸で囲われている。ハチが雨風をしのぐにはもってこいの場所だろう。
坪庭に面した軒下にキイロスズメバチが営巣するのは3回目だ。最初は東側(母屋)、2回目は北側(廊下)、そして今回は西側(風呂場)。反時計回りに営巣場所が変わる。
風呂場の窓の下、板壁が朽ちて出入りが可能になった内側に営巣したこともある。そのとき、カミサンがそばで草むしりをしていてチクリとやられた。7、8年前だったろうか。痛みが引かないので、いわき市立総合磐城共立病院内にある救命救急センターへ連れて行った。
軒下のハチの巣は、一つはソフトボウル大、もう一つはサッカーボウル大にまで成長した。晩秋になってハチの姿が消えたあと、“古巣”を回収して無量庵の家宝とした。4年前のことだった。
それ以来のハチの巣である。大きさはまだソフトボウル大。今度、カミサンがチクリとやられたら、ことだ。小欄にコメントをお寄せいただいたkasu minさんによると、刺されればアナフィラキシーショックを起こす可能性がある。そのへんの自覚が本人にあるかどうか。
さる日曜日、久しぶりに無量庵で過ごした。カミサンは庭の草むしりに精を出した。だんだん坪庭に近づいてくる。熱中していて、そこでハチに刺されたことを忘れている。「頭の上にハチの巣があるの、忘れたのか」「そっか」。やっと気づいて、その場を離れた。
平地のわが家でも、キイロスズメバチやアシナガバチが飛び交っている。ときどき、庭から茶の間に迷い込んでくる。危険な野生生物は身近なところにもいる、という認識が必要だ、特にカミサンには。
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