2012年9月26日水曜日

調査研究員


3・11後、主にいわき市をフィールドに調査を進めている早稲田大学の院生がきのう(9月25日)、指導教授とともにヒアリングにやって来た。2月29日に教授2人、院生と学部生6人の計8人=写真=が来訪し、ゴールデンウイークの4月30日にも院生と教授など3人が再訪した。

院生は昨年12月に東京で開かれた「リッスン!いわき」と、今年2月にいわきで開かれた「フィール!いわき」にも参加している。

店(米屋)をやっているために被災者と接する機会の多いカミサンが具体的な話をし、私が見たり聞いたりしたことを踏まえて、5月以降のいわきの動き、津波で家をなくし、原発事故で避難を余儀なくされた双葉郡の人たちの葛藤・変化などを語った。私のブログを読んでいる院生には、先刻承知の話が大半だったろう。

シャプラニールが運営している被災者のための交流スペース「ぶらっと」の利用者第一号は、薄磯で津波被害に遭った元漁師。住み慣れたハマから内陸のいわき駅近くのアパートに入ったものの、毎日することがない、で「ぶらっと」がオープンすると常連になった。その彼が7月に急死した。私は震災関連死だと思っている。そんなことを話した。

院生は日本都市学会年報(2012年5月)に、「原発災害の影響と復興への課題――いわき市にみる地域特性と被害状況の多様性への対応」を発表した。その抜き刷りと一緒に、新しい名刺をくれた。ン?ン! いわき明星大の名前がある。この9月に同大復興事業センター震災資料室の調査研究員に就いたという。

いわき市内の二つの大学が行政などと連携して「いわき地域復興センター」を立ち上げた。いわき明星大には復興事業センターが、東日本国際大には地域復興プロジェクトチームが設けられ、たがいに連携しながら得意とする分野で事業を展開していく。その一員に院生が加わった。つまり、本腰を入れていわきのためにはたらくことになった。

となればなおさら、彼女(院生)をバックアップしないといけない。アパートは?まだ決まっていない。「家賃3万円くらいのところは?」「ない、ない」。できるだけ相談にはのろうと思っている。

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