2012年9月30日日曜日

かべや百景


散歩には必ずデジカメを携帯する。車で移動するときにもカメラを忘れない。「へたなカメラも数撮りゃ当たる」と思っている。が、問屋はそう簡単には卸してくれない。

散歩は、神谷(かべや)の夏井川が主だ。日ごと、月ごと、季節ごと、もっといえば一日の朝夕で変化する自然の表情、人間の営みに反応してシャッターを押す。押したなかで気に入った一枚を選べと言われたら、対岸の專称寺をバックに春雪のなかを飛ぶハクチョウだろう=写真

大きく引き伸ばしたらピンボケがあらわになる。が、「記録写真」としてなら許される大きさがあるはずだ――なんてことを考えたのは、区長さんから電話があったからだ。

地元の公民館のまつりが間もなく開かれる。写真による「かべや百景」(あるいは「神谷百景」)展のようなものを企画したらしい。直近の回覧に作品募集のチラシが入ったが、見すごした。これに何点か出品してはどうか、ということだった。

小学校でいえば一学区にすっぽり収まる、限られた地域の百景展だ。地元のいいところを再発見しよう――そういう趣旨だろう。いいところ、いいものは人によって異なる、時間や季節によっても異なる。自然と人間の営みを写しとった「神谷歳時記」のような写真展になると面白い。

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