2015年11月1日日曜日

柿シャーベット

 庭の渋柿が熟したはしからヒヨドリに狙われる。渋でも熟柿(じゅくし)は甘い。中身が固体から液体になりかけた状態なので、ガブリとやると汁が垂れる。干し柿を冷凍して正月に食べる家があるのを思い出して、熟柿を凍らせて食べることを思いついた。
 ブログに書くと、すでにそれを実行していた知人がフェイスブックで「いわきの渋柿を、熟してそのまま食べられる状態くらいで冷凍すると、100パーセントの柿シャーベット、旨いですよ」とコメントをくれた。すぐやってみたら、確かに生のときより甘い、と感じられた=写真。
 
 冷蔵庫の冷凍室はスペースが限られている。庭に出て柿の熟し具合を見ながら、食べては入れ、食べては入れ、をしている。
 
 冬にもアイスクリームが好まれるようになったのは、家の造りが高気密・高断熱になったからだろう。それに比べたら、わが家は低気密・低断熱、冷気とすきま風をかろうじてカーテンが遮っているだけ。
 
 少しずつ寒さが身にしみるようになった。10月最後の日は、夜の食卓(こたつ)に湯豆腐が出た。柿シャーベットを食べるどころではない。カバーなしでこたつをオンにしているが、それも限界。こたつの周りに資料が山積している。いったんそれを片づけないことにはカバーをかけられない。面倒なので先送りしているが……、背中が風邪を引きそうだ、羽織を出してもらった。
 
 11月、霜月。きょう1日は、これからいわき市立草野心平記念文学館へ出かける。第37回吉野せい賞表彰式が行われる。受賞作品の選評と総評を述べる。
 
 同日は、自転車でいわき市内の里を巡る「ツール・ド・いわき2015」もある。早春のマラソン、晩秋の自転車――マスメディアの対抗イベントだ。阿武隈高地のふもとを縫うロングコースは120キロ。午前7時半にはスタートする(した)。夕方は、元県議永山茂雄クンの通夜だ。
 
「可処分時間」はたっぷりあるはずなのに、日曜日のくるのが早い、早い。通夜へ行く前に魚屋へ出かけ、夜は刺し身と柿シャーベットで一日を振り返ることにしよう。

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