スマホ向けゲームの「ポケモンGO」をやりながらトラックを運転し、小4男児をはねて死なせた会社員(36)に禁錮3年の判決が出た。きのう(3月9日)の読売新聞に載っていた。事故が起きたときにも思ったが、日常的に「ゲームをしながら運転をしていた」というから、なにをかいわんや、だ。裁判官は「起こるべくして起こった事故だ」と“断罪”した。
スマホは持っていない。ポケモンにも縁がない。でも、「ポケモンGO」が世界の注目を集めたことは、ニュースやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で承知している。去年(2016年)、世界で(日本でも)急上昇した検索ワードの1位が「ポケモンGO」だった、とグーグルが発表したときにも、それを実感した。
日本で「ポケモンGO」が解禁された直後だった。小名浜港のアクアマリンパークへ行くと、スマホを見ている若者や子どもたちがいっぱいいた。小学生が近づいてきたので「ポケモンGO?」と聞くと、「そうです」。父親があとからついて来た。
それからすぐあとの8月初旬、同級生とロシアのサハリン(樺太)へ旅行した。州都・ユジノサハリンスク(豊原)に泊まった。ホテルの東に山が連なる。その中腹から市街を一望した。かつては「旭ヶ丘」と呼ばれたところらしい。「では、帰りましょう」。ガイドにうながされてマイクロバスに戻ろうとしたとき、石の柵に「pokemon」と記された落書きが目に留まった=写真。
世界の若者が日本のアニメやゲームに魅せられている。サハリン島で出合った「pokemon」からも、その浸透ぶりを感じた。日本から見たら最果ての国々や地域でも、スマホを持っていれば「ポケGO」をやっている――そんな図が見える落書きだった。
人気があるのはわかった。でもなあと、思う。ゲームをやりながら車を運転している人間がいるのではないか。そんな不安を抱きながら道を歩くようになったらしんどい。
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