2017年3月16日木曜日

いわきの山に春の雪

 そろそろスタッドレスからノーマルに履き替えるか――なんて考え始めたところに、山がすっぽり雪でおおわれた。
 おととい(3月14日)は、朝から雨がぱらついた。小雨の中、正午に県立高校の合格発表が行われた。夕方になるにつれて雨脚が強くなった。宵の6時、集会所で区の役員会を開く。「これから雪になるって予報だよ」。やはり天気の話になった

 雨は翌日午前まで続いた。雨上がりに車で外出した。平の西方に連なる湯ノ岳・三大明神山~閼伽井嶽・水石山がうっすら雪をかぶっていた。北の二ツ箭山~三森山はそれ以上だ。雪国の山のように真っ白ではないか=写真。

 いわきの冬は青空とカラッ風が特徴だ。「サンシャインいわき」といわれるゆえんだが、それでも山間部では春まで雪の残るところがある。春先、南岸低気圧が発達しながら東進すると、北東海上から湿った寒気が入りこんで太平洋側が雪になる。それで、きのう、いわきの山が白い綿をかぶった。

「光の春」と「寒さの冬」が綱引きするなかで、大地は春へと装いを変えつつある。そろそろウグイスがへたなさえずりを始め、キジも河川敷で鳴きだす準備をしていることだろう。「光の春」が続いたかと思うと、急に「寒さの冬」が取って代わる。まだまだ油断はならない。

 今週は連日、ふるさとの兄からケータイに連絡が入る。関東に住む姉が彼岸へ渡りつつある。「寒さの冬」がいっそう身にしみるところへ、“孫”からケータイがかかってきた。13日、中学校の卒業式。で、翌14日は朝から気になっていた。「受かったよ」「おめでとう」。胸中が「光の春」で満たされた。

0 件のコメント: