浜通りで震度5弱の地震があった2月28日の晩、夏井川渓谷で土砂災害防止法に基づく基礎調査結果の説明会が開かれた。1月下旬、渓谷の集落に説明会の開催を告げる回覧があった。地元の区長さんに教えられた。隠居が「土砂災害警戒区域」にかかりそうなので、会場の江田・牛小川集会所へ出かけた。
同法は平成12年に成立し、これまでに3回改正されている。背景には、温暖化で大雨が頻発し、土砂災害が増えていることがある。県が土砂災害の恐れのある区域について基礎調査をし、区域指定をする。そのための説明会でもあった。
県いわき建設事務所と市の職員が資料=写真=に基づいて説明した。平成26年8月、広島県で大規模土砂災害が起きた。これを受け、県の調査を踏まえて、いわき市の防災マップ(改訂版)に「土石流危険渓流」「同危険区域」が加えられた。
説明会が始まるまで、地元の知人と雑談した。友人からはみやげに焼き芋をもらった。
きのう、3月1日も宵に隠居へ車を走らせた。この日も午後遅く、震度3の地震があった。
隠居の近所のTさんから電話が入った。「井戸のポンプのモーターが動いて熱を持っている」。それは承知していたが、こちらの危機感が鈍っていた。以前、同じような状態になり、同級生でもある「水道のホームドクター」に電話したら、「すぐ電源を切れ」といわれたことを思い出す。
スイッチは隠居のなかにある。行くのはあした、まずは晩酌――とこたつに戻ったら、声が飛んだ。「晩酌よりモーターでしょ!」。二日続けて夜のV字谷を往復した。
夜の運転がきつくなっている。視野が狭まった感じがする。マチはまだ明かりが多いからいいが、渓谷はガードレールの支柱に付いた反射材が誘導する程度だ。対向車量とすれ違うのにも神経を遣うようになった。
せっかく渓谷の夜道を走るのだからイノシシに遭遇したいものだと思ったが、二晩とも路上に動物の姿はなかった。
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