注意報関連の防災メールで、夏から冬への大気の変化を感じ取ったのは10月20日だった。
それまで連日のように「雷注意報」が発表されていたのが、「霜注意報」に切り替わった。
子どものころは、夏になるとよく夕立に見舞われた。特に、小学校の夏休み。川で水浴びをした午後、急に雷雨がくる。
落雷を恐れて家の雨戸を閉め、電気を消して蚊帳のなかに避難する。仏壇の線香立てを廊下に持ち出し、線香に火をつけて雨戸のすき間から煙を外へたなびかせる――。ざっと65年前、昭和30年代前半の記憶だ。
だから、雷注意報と聞けば、夕立がまず思い浮かぶ。ところが、近年は夕方に限らない。宵に、夜更けにと、時間を選ばなくなった。
庭に車を止めている。雨が降ると、轍(わだち)に水たまりができる。車を動かすたびにタイヤが泥をはねる。
それがいやで、轍の水が消えるまで庭の旧物置跡に突っ込むようにして車を止める。ところが、その轍の水たまりがなかなか消えない。そんな状態が今も続いている。
雷注意報が連発されるのはやはり、大気が不安定になっている証拠だろう。それがやっと落ち着いたと思ったら、もう北国から初雪の便りが届くようになった。11月も後半である、寒い季節になったのだと、頭では納得しようとする。
日曜日(11月17日)に夏井川渓谷の隠居へ行って少し土いじりをした。カミサンが着くやいなや、声を上げた。「まだアサガオが咲いてる、それもいっぱい」
枯れずに咲き続けていたか。というのは、今季初めて霜注意報が発表された10月20日、隠居の下の庭を歩いていて、アサガオがびっしり咲いているのに気がついたからだ。
日本のアサガオかどうかよくわからない。セイヨウアサガオかもしれない。まいた覚えはないのに(カミサンがまいたか)、隠居の庭の生け垣から下の庭にかけてアサガオのつるが伸び、次々と花を咲かせていた=写真。
ブログによれば、私が今年(2024年)初めてアサガオの花に気づいたのは7月中旬。わが家の台所の軒下にある鉢植えのアサガオが花をつけたときだった。
ウェザーニュースによると、アサガオは日没後10時間で開花する。東京の場合、7月は早朝の5時ごろ、9月は日の出前の、まだ暗い4時ごろに開花するのだそうだ。
わが隠居のアサガオは日中も咲いている。つまり、セイヨウアサガオの青い花、「ヘブンリーブル―」といわれるものだろうか。
11月17日は気温が上昇し、いわきの平地の山田町では最高気温が25・4度になった。
隠居から帰って、台所で片付けものをしていたカミサンがびっくりしたように言う。「蚊に刺された」
わが家で最後に蚊に刺された日は、8年前(2016年)は10月27日だった。その後、11月6日(2018年)、11月19日(2022年)と11月も後半にずれこんでいる。アサガオだけでなく、蚊もおかしい(と思っている?)。
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