2025年12月3日水曜日

さわやかな日本晴れ・下

                               
   11月30日の日曜日も前日に引き続き、さわやかな日本晴れになった。夏井川渓谷の隠居へは少し早めに出かけ、生ごみを畑に埋めたあと、磐越東線に沿って上流の小野町へと車を走らせた。

 29、30日と同町で磐東線の「小野新町駅開業110周年記念イベント」が行われた。同駅では「小野新町駅今昔写真展」など、駅から少し離れた同町多目的研修集会施設では「東方文化堂ギャラリー」などが開かれた。

 東方文化堂(磐越東線ギャラリー)は同駅裏の県道沿いにある。古物商の渡辺伸二さんが運営している。

 渡辺さんは磐東線を利用して平工業高校に通学した。それがきっかけかどうかはわからないが、筋金入りの鉄道マニアである。同町にUターンすると、自宅兼店舗に東方文化堂を開設した。

平成19(2007)年には『磐越東線ものがたり 全通90年史』を出版している。この本には世話になった(3年前、改訂増補版が出た)。

令和3(2021)年4月下旬、東方文化堂を訪ね、渡辺さんから説明を受けた。そのあと、渡辺さんに場所を聞いて町なかの渡久製菓から「ぬれ花まめ」を買って来た。

最近では、郡山市で発行されている月刊タウン誌「街の灯(ひ)こおりやま」に「磐越東線 各駅停車散歩」を連載した。毎回、渡辺さんから掲載誌の恵贈にあずかった。

駅も、多目的研修集会施設も、人でごった返していた。駅そばの駐車場に入ると、カミサンがホームの待合室を撮影した=写真上1。

この駅のホームには思い出がある。10年前の「小野新町駅開業100周年」のときにも触れた。それを再掲する。

――4歳か5歳のころの、磐東線にまつわる最初の記憶。祖母に連れられて、汽車で平のおばの家を訪ねた。

磐東線は今も単線だ。小野新町駅で平からやって来る汽車を待っていたのだろう。あまり待ち時間が長いので、ふらっとホームに出たら地下通路の階段が見えた。そのままトントンと下りて、駅の改札口の方へ上りかけたとき、連れ戻された。

地下通路の不思議な感じと、だれかに呼び止められて振り返った光景が頭に残っている――。

イベント会場では磐東線に関するグッズや写真、その他の資料が展示されていた=写真上2。

渡辺さんの案内で展示物を見て回った。さすがは「磐東線博士」である。どんな質問にもよどみがない。

 前に会ったとき、カミサンは「ぬれ花豆」の店を聞いた。今回は豆腐である。どこに豆腐屋があるか尋ねると、町役場の近くに新菊とうふ店があるという。そこから豆腐5丁を買って戻った。

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