2025年12月29日月曜日

カラスの行水


  そうか、カラスは今の時期、午後の3時過ぎには浅瀬で行水をするのだな――。妙に納得した。

師走に入って間もない日の午後2時過ぎ、いわき駅前の総合図書館へ行って本を借りた。借りたい本は決まっている。が、「貸出可」なのに、書架にはない。前々日に行ったときもそうだった。

 「貸出可」の本はいったいどこへ消えたのか。前にも同じことがあった。図書館の都合で、借りたい本が一時、書架から消えていたのだ。

帰りはいつものように夏井川の堤防を利用した。堤防へは平神橋を渡ったあとに出る。左岸の鎌田から国道6号の夏井川橋の手前まで、ゆるゆると川を眺めながら進む。

 堤防に出るとすぐ波消しブロックの並ぶ岸辺がある。浅瀬でカラスの集団が水に浸かり、羽をブルブルやっていた。その都度、しぶきが飛び、周りの水が白く泡立つ=写真上1。

 そこ(鎌田)は夕方、ねぐらに戻る途中のカラスがいったん集結して一休みするエリアだ。一休みの様子は、たとえばこんな具合だ(拙ブログから)。

  ――夕方、平の街から帰るのに夏井川に架かる平神橋を渡り、大学のある丘(鎌田山)のふもとを回って堤防へ出たとき。

堤防に沿って伸びる電線に続々とカラスが現れては止まる。ねぐらは別にあって、そこへ戻る前に一休みをして「会議」を開いているような雰囲気だ。

前からそうだったかもしれない。が、前はこんなに止まっていなかったような……。もしかして、そばの河川敷にあったヤナギとヤマザクラが切り倒されたからではないのか――。

――令和元年、台風19号が平・平窪地区を中心に甚大な被害をもたらした。再び人命と財産が失われないようにと、夏井川の河川敷の除草・伐採・土砂除去が行われた。ヤマザクラとヤナギの木も伐採された。

カラスは工事が始まる前も、ヤナギの大木のほかに電線で一休みをしていた覚えがある。休み場である大木が消えても、「群れの記憶」は生きているのだろう。

平神橋の東たもとには送電鉄塔が立つ。その電線にも、夕方になるとカラスが現れて、ほぼ等間隔に止まる。

ねぐらはどこにある? これは勝手な想像だが、市街地から見える西方の山々ではないのか――。

12月18日の夕方、図書館の帰りに堤防に出ると、おびただしい数のカラスが電線=写真上2=と堤防の土手、浅瀬に集結していた。浅瀬では、羽を水に浸けてバシャバシャやっていた。

 人間と違って、カラスの行水は、体に着いた寄生虫を洗い流し、清潔な体で眠りに就くための大切な儀式なのだ、とあらためて納得する。 

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