2025年12月24日水曜日

岸辺のヤナギ

                                 
 この冬2回目の白菜漬けをつくった。白菜を買ったのは日曜日(12月14日)。翌日は晴れたが風があった。翌々日も晴れ。風は? 弱い。

 よーし! 朝食後、すぐ白菜2玉を割って縁側に並べた。干したら待ったなしだ。夕方にはなにがなんでも漬け込む。

それまでにほかの用事を済ませる。図書館の開館時間に合わせて本を借りに行き、その足で銀行に寄った。

帰りは午前11時ごろ、いつものように夏井川の堤防を利用する。ハクチョウは、この時間帯には郊外の田んぼに移動していていない。

なんということもない川の光景ではある。が……。水鳥のいない浅瀬から対岸の河川敷に目を転じたとき、驚いた。

 こんなに生えていたのか! 岸辺のヤナギの若木である。河川敷は全面、枯れ草色だが、岸辺に沿ってうっすら緑色の帯ができていた=写真上1。ポツン、ポツンではない。ビッシリだ。

「令和元年東日本台風」を機に、河川敷の土砂除去と立木伐採が行われた。今も工事の続いているところがある。

わが生活圏では右岸の工事のあと、11月末まで左岸堤防の改修工事が行われた。それで平日は堤防の通行ができなかった。

ヤナギの若木が生えているところは右岸・山崎。ブルドーザーが入ったあとは、サッカー場が2つできるくらいの「空き地」になった。

そこを緑の草が覆い、一段低い岸辺には、大水になると上流から種が流れ着いたのか、あっという間にヤナギの幼木が現れた。

それが1年前だったか、2年前だったか、記憶が定かではないが、もう人間の背丈を超えるくらいには生長している。

周りの枯れ草同様、ヤナギもやがて葉を枯らして裸になるが、淡い緑色は今もよく目立つ。

夏井川の「リバーウォッチング」を始めてから何十年がたつだろう。対岸では、これまでに2回は土砂除去と立木伐採が行われている。

岸辺にヤナギが現れ、林になるまでそう時間はかからない。20年もたてば、大木になる。

今回もいったん見晴らしはよくなったが、岸辺はすでに草とヤナギで土が見えなくなった。工事のたびに繰り返される光景ではある。

それともう一つ。「銀橋」(下水道橋)の上流左岸高水敷に、伐採されずに残った雑木=写真上2=が何本かある。竹林はともかく、なんでその木が残ったのか、よくわらない。

ま、そんなことより、帰宅したら「白菜仕事」だ。岸辺の木の不思議はそのくらいにして、夕方には甕(かめ)に漬け込まねば――。ということで、今は16日に漬け込んだ白菜を食べている。

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