「あったかソックス」(商品名「まるでこたつソックス」)をはいて一晩寝た経験からいうと、就眠中の足の冷えはこれでなんとかなる(もちろん冬場は湯たんぽも使う)。
次は手だ。義弟は晩年、指先のない手袋を常用していた。「あったかソックス」から義弟の手袋を思い出し、カミサンに言うとすぐ遺品の中から取り出して来た=写真。
名前を何というのだろう。検索すると「指なし手袋」「指なしグローブ」「ハンドウォーマー」といった名前が現われた。「指なし――」は使いたくないので、「ハンドウォーマー」でいく。
ハンドウォーマーはほとんどが手首の上まであるタイプだ。義弟のそれは毛糸で編まれたもので、ぎりぎり手首までしかない。
このハンドウォーマーをはめてノートパソコンを使ってみると、手のひらがキーボードの冷たさを全く感じない。
パソコンを使うのは検索とブログの原稿入力が主なので、冬場はこのハンドウォーマーが重宝しそうだ。
義弟はパソコンもケータイもやらなかった。私と同じように心臓の薬を服用していた。それで冬になると手足が冷えて困っていたのかもしれない。
今ごろになってそのことに気づき、カミサンに言うと「手の甲の内出血痕を人に見られたくなかったのかも」。手の甲だけすっぽり隠れる形状を見ると、それもあったのだろう。
冬は3つの「首」を冷やさないような対策が必要だという。「あったかソックス」の包装袋には、「足首、手首、首は血流のポイント、ここが冷えると体全体の冷えを呼んでしまう」とあった。
足首は「あったかソックス」、手首は「ハンドウォーマー」、首は「マフラー」。それで少しでも体の冷えを防ぐ。
今は布団から抜け出したあとがちょっときつい。部屋の空気は冷えびえとしている。明かりをつけ、電気マットをオンにして、石油ストーブに火をつける。
これだけのことなのに、素手では冷たい。手袋があるといいな――。言葉にすると、そんな感じの毎日だ。
日中もこの思いは変わらない。いくら電気マットを付けて、毛布で足をくるんでも、指先はひんやりしている。これをなんとかしたい。
そこに「あったかソックス」が手に入り、義弟の「ハンドウォーマー」が加わった。ハンドウォーマーはもっと手首が隠れるのが欲しい。
手甲まではいかなくても、手首から5センチほどは腕を包むタイプがいい。そういう手袋を買ったが、まだ納得はできないでいる。
これまでは、こうしたグッズに無頓着だった。しかし、使ってみるとはなはだ都合がいい。晩酌を始めると手指に温かさが戻っているときがある。
ついでながら――。ある朝、散歩から帰ると、座いすのそばの資料がわきによけられ、カミサンが掃除機をかけていた。
そのあと、座卓にこたつカバーが掛けられた。足の冷たさはこれでさらに緩和された。「強制代執行」をしないとカバーは掛けられない、と踏んだらしい。
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