2026年6月6日土曜日

点検商法

                              
   近所に住む知り合いから電話がかかってきた。分電盤がどうの、クーリングオフがどうの、という。

話が見えない。が、「点検商法」にひっかかったのではないか。どうもそんな感じがする。書類と資料を持ってすぐ来るように伝える。

 図星だった。分電盤の交換を主にした工事契約書の写しをみると、金額が17万円余となっている。この数字だけで「やられた」と思った。

 知り合いは高齢で、独り暮らしだ。「分電盤の点検に来た」というので、信じて家の中に入れたら、「分電盤を交換しないといけない」と言われた。で、そのまま工事の契約書にサインをしたという。

が、日を追って釈然としない気持ちが募った。クーリングオフのための書類を見ても、字が小さくてさっぱりわからない。とうとう頭が混乱してわが家に電話をかけてきた、というわけだ。

とにかく、すぐにクーリングオフの手続きを取る必要がある。まずは、知り合いに代わってカミサンがいわき市の消費生活センターに電話を入れ、状況を説明する。

すると、いわき市内では分電盤の点検商法が急増していることがわかった。やっぱり。まちがいない。知り合いもこの点検商法に引っかかったのだ。

はがきでのクーリングオフの仕方を教わった。すぐはがきに解約の文章を書かせ、郵便局に連れて行って、窓口で簡易書留の手続きを取った。

はがきの表と裏はコピーし、簡易書留の領収書とともに、家に保管しておくようにアドバイスする。

 電話から1時間余りでいちおう解約の手続きは完了した。が、完全に終わったわけではない。契約書を盾に業者が四の五の言ってくるかもしれない。そのときはもう110番通報である。

 2年前、わが家で何度か漏電ブレーカーが落ちたことがある。電力会社に電話してアドバイスを受け、電気工事協同組合に加盟している近場の業者に連絡して、分電盤をチェックしてもらった=写真。

特に問題はないが、漏電ブレーカーはだいぶ古くなっている。それに、アンペアブレーカーも、設置した当時よりは、電子レンジやパソコン、プリンターなどの機器が増えて容量がぎりぎりになっているようだという。

本格的な工事にはかなりカネがかかる。ということで、わが家では漏電ブレーカーを交換するだけにとどめた。そんな経験もあるので、17万円の話はヒトゴトではなかった。

市によると、①分電盤については4年に1回の法定点検が電力会社に義務付けられている②法定点検の場合は必ず事前に書面で通知の上、調査員証を携帯した調査員が来る③点検後にその場で何らかの契約を勧誘することはない――ということだ。

「市内で急増‼分電盤の点検商法にご注意‼」。市は今年(2026年)4月1日付で注意喚起の広報を出した。

知り合いにも市内の現状を説明し、簡単に見知らぬ人間を家に入れないよう、念を押した。

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