ぐずついた天気が続く。関東・甲信地方は梅雨に入ったが、東北南部はまだだ。いわきは北関東と同じ気象環境だが、東北南部なのでいわきだけ梅雨入りというわけにはいかないのだろう。
日曜日(6月7日)は地区の球技大会が開かれた。月曜日は医療センターで定期検査を受けた。それで夏井川渓谷の隠居へ行くのは火曜日にずれ込んだ。
未明からパラついていた小雨が一服した午前10時ごろ、思い立って出かけた。カミサンも同行した。
四倉や平(荒田目=あっため)、小川(柴原)でクマが目撃されたばかりだ。渓谷に現われても不思議ではない。そのことをまず思い浮かべた。
私はまだ目撃したことはないが、渓谷で最大の動物といえばイノシシだ。この大物は常時、出没しているというわけではない。
磐越東線の江田駅から隠居のある牛小川までの田んぼや畑には、電気柵やトタン板が張られている。イノシシ対策だ。
隠居の庭にも現れる。地面がほじくり返され、土がむき出しになっているのでわかる。拙ブログによればこんな感じだ。
今から18年前(2008年6月)――。畑のへりのやぶが、トラ刈りをされたようにむきだしになっていた。そこだけ土砂降りの雨が土を洗い流し、あるいは重機で表土をはがしたようになっていた。
近所の畑を見ると、山側のジャガイモ畑に今までなかったネットが張られてあった。イノシシが出たばかりということだった。
イノシシの吻(ふん)は非常に強い。60~70キロくらいの石は簡単に動かす。その吻でラッセルするのだから、たまったものではない。菜園の野菜は被害がなかったから、目当ては土中のミミズだろう。
9年前(2017年5月)――。隠居の下の庭は放置するとヨシ原になる。夏には2メートルほどに生長したヨシで覆われる。ある日、その一角が畳2枚分くらいほじくり返されていた。
頑丈な吻で土を掘り、石を飛ばしてミミズをあさったようだ。ヨシの地下茎が切断されてむき出しになっていた。
イノシシは、複数の群れが同じ地域を利用しているらしい。寿命は長くて10年というから、代替わりをしながら山里を転々としているのだろう。
7年前(2019年12月)――。隠居の隣、電力会社の社宅跡にそびえるモミの木のそばの土手が、およそ幅3メートル、長さ20メートルにわたってほじくり返されていた。
ここまでやるのはイノシシしかいない。しかも1頭や2頭ではない、群れをなして斜面をラッセルしたのではないか。あらためてイノシシの破壊力のすごさに仰天した。
今年(2026年)もまた上下の庭にラッセル痕ができた=写真。どうせなら下の庭をすべてラッセルしてほしいものだ。そうすれば、クマが隠れる草むらはなくなる。
イノシシは、ネギには手を出さない。下の庭をきれいにしてくれるなら、クマ除けになる。その意味では「どうぞ、どうぞ」である。
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