ミョウガタケからプラムへ――わが家の庭の「主役」が交代した。といっても庭の季節の食材のことだが。
まずは春のミョウガタケ。同じころ、生け垣にからまるヤブガラシも地面から芽を出す。この2つを毎朝チェックする。一方は食べるために、一方は芽をむしるために。
ヤブガラシはむしっても、むしっても現れる。ミョウガタケは20センチ前後になると根元からカットして、刻んで味噌汁に散らす。
以来、2カ月余り。生長の早いミョウガタケは、今ではあらかた70センチを超える。こうなると食べても硬くて筋っぽい。もう眺めるだけにして、8月、根元にミョウガの子ができるのを待つ。
旬とはよく言ったものだ。20センチくらいに生長したミョウガタケは、食べられるのは10日くらいだろうか。
ヤブガラシの芽むしりは今も続く。毎朝、歯を磨きながら地面に目を凝らす。むしったはずの地面に、次の日にはもう新しい芽が出ている。
そうやって地面を見ていると、新たな若葉が現れ、見る間に地面が緑で覆われる。ドクダミだった。白い十字の花が咲いたのでわかった。
花のように見える白十字は、実は総苞片で、ほんとうの花は中央の黄色い粒々らしい。
白い十字のほかに八重咲きのドクダミがある。5年前に気づいた。以来、わが家の庭に限らず、ドクダミの花が咲いていれば八重咲きの有無を確かめるクセが付いた。今年(2026年)も庭で八重咲きを見つけた。
その周囲に小さなプラムの実が落ちている。仰ぎ見ると、プラムの木の枝があおい実をいっぱい付けていた。
夏至と重なった日曜日(6月21日)午後、外出から帰宅すると、駐車スペースにプラムの枝が折れて落ちていた。あおい実をいっぱい付けている。
枝を持ち上げるとかなり重い。これだけの重さを細い枝で支えていたのだ。雨が降っていたこともあって、枝が重さに耐えられなかったのだろう。実をもいでカゴに入れると、枝はずいぶん軽くなった。
プラムの木にはもうひとつ、あおい実をいっぱい付けてしなっている枝がある。これも収穫しないと枝が折れそうだ。
脚立を出し、ロープの付いた腰カゴを首からぶら下げ、あおい実を収穫すると=写真、しなっていた枝が元に戻った。やはり必死になって重さに耐えていたのだろう。
あおい実はカゴの中で少しずつ赤みを増す。あおくても酸味は弱い。黄色くなりかけただけでなく、一部赤みを帯びたものは、ほどよく硬くて甘みが増しつつある。
私は、この状態が食べごろだと思っている。カミサンはもっと熟して、赤くやわらかくなった甘いプラムを好む。
プラムは梅雨の食べ物である。老夫婦2人だけでは食べきれない。ありがた迷惑を承知で、来客にお福分けをする。
プラムの木にはしごをかければ、まだまだ採れる。が、どうもそれができない。足腰のバランスが……。そんな自覚があるので、宙に浮くなんてとても、とても、である。
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