いわき市平の夏井川をサケが遡上する季節になった。10月最初の週末、川を横断するやな場が完成し、本格的な採捕が始まった。場所は平中神谷の調練場。対岸は平山崎。わが散歩コースの途中にある。
夏井川鮭増殖漁業組合が県の許可を得てやな場を設けた。福島県水産試験場のHPによると、県内に帰って来るサケはシロザケである。当然、夏井川のサケもシロザケ、ということになる。
組合が採捕し、人工採卵をして育て、年が明けて放流した稚魚が北の海へ渡って成長し、3~5年後に帰って来る。県内全体では10河川で約5,000万尾を放流し、回帰するのは0.8%の40万尾にすぎないのだとか。
夕方、対岸のやなのはじっこに立って川下を見つめている人たちがいた=写真。鮭増殖漁業組合の関係者だろう。こちらの岸では投網を手にした人もいる。前日は対岸で投網をやっていた。遡上して来たシロザケが見えるらしい。
秋が深まり、ときに大水になってやなが水に沈むことがある。砂州が広がる調練場の岸辺には力尽きたサケのむくろが点々と横たわり、その上流、新川との合流地点あたりでもやなを越えて遡上したものの、息絶えたサケが岸辺に横たわっている――そんな光景がこれから冬の間続く。
サケが遡上する季節になると、いつも抱く思いがある。最寄りの小学校で、児童がサケの生と死を見つめ、考える授業をやってはどうか――。
息子たちが小学生だったころから、その思いが秋になると強くなる。四半世紀も前にPTAの会報にも書いた。子どもたちが少しでも生き物の生と死に思いを寄せられるように――。その気持ちは今も変わりない。いや、孫が生まれてから、さらに強くなった。
大人も子どもも、川を、子孫を残そうとするサケを、ひいては自分を見つめてほしい。バカのひとつ覚えのように、やな場が設けられ、サケの死骸が目につくようになると、その思いに回帰する。
夏井川鮭増殖漁業組合が県の許可を得てやな場を設けた。福島県水産試験場のHPによると、県内に帰って来るサケはシロザケである。当然、夏井川のサケもシロザケ、ということになる。
組合が採捕し、人工採卵をして育て、年が明けて放流した稚魚が北の海へ渡って成長し、3~5年後に帰って来る。県内全体では10河川で約5,000万尾を放流し、回帰するのは0.8%の40万尾にすぎないのだとか。
夕方、対岸のやなのはじっこに立って川下を見つめている人たちがいた=写真。鮭増殖漁業組合の関係者だろう。こちらの岸では投網を手にした人もいる。前日は対岸で投網をやっていた。遡上して来たシロザケが見えるらしい。
秋が深まり、ときに大水になってやなが水に沈むことがある。砂州が広がる調練場の岸辺には力尽きたサケのむくろが点々と横たわり、その上流、新川との合流地点あたりでもやなを越えて遡上したものの、息絶えたサケが岸辺に横たわっている――そんな光景がこれから冬の間続く。
サケが遡上する季節になると、いつも抱く思いがある。最寄りの小学校で、児童がサケの生と死を見つめ、考える授業をやってはどうか――。
息子たちが小学生だったころから、その思いが秋になると強くなる。四半世紀も前にPTAの会報にも書いた。子どもたちが少しでも生き物の生と死に思いを寄せられるように――。その気持ちは今も変わりない。いや、孫が生まれてから、さらに強くなった。
大人も子どもも、川を、子孫を残そうとするサケを、ひいては自分を見つめてほしい。バカのひとつ覚えのように、やな場が設けられ、サケの死骸が目につくようになると、その思いに回帰する。
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