2010年1月19日火曜日

室温マイナス8度


日曜日に用事があって、夏井川渓谷(いわき市小川町)の無量庵へ行けなかった。生ごみも満パイになっている。で、きのう(1月18日)早朝、起きぬけに生ごみの入ったバケツを車に積んで、無慮庵へ出かけた。生ごみを埋める、ついでに滝の氷を取って冷凍庫にしまっておく――というのが目的。

いわきも「極寒期」に入ったらしい。7時半前に無量庵に着いて室温を確かめたら、寒暖計は氷点下の8度を指していた。室内でマイナス8度ということは、外気温はもっと厳しいだろう。

濡れ縁に雨だれを受けるバケツがある。8割方雨が入って凍っている。近くにあった石で氷の表面をたたいたが、びくともしない。アイスピックの代わりに農作業に使うフォークでガシャガシャやると、やっと氷の半分が割れた。氷は厚さが7センチ前後あった。畑の表土もそれと同じくらい凍っているだろう。

生ごみは、いつも2~3時間は水につけておく。塩分を抜くためだ。それから畑の土を掘って埋めるのだが、冬は表土がカチンカチンになっている。で、冬場は堆肥枠にすきこむ。堆肥枠の刈り草もまた凍っていた。スコップで刈り草を切り刻みながら、くぼみをつくって生ごみを混ぜ込んだ。これも結構な力仕事だ。

生ごみの塩抜き時間を利用して、向こう岸の「木守の滝」へ出かけた。アイスピックとごみ袋を持って。ほぼ1週間前に見たときには、滝の上部がかすかに凍っているだけだった。その氷が滝の片側だけ上から下まで凍結しつつあった=写真

去年はもっと寒気が厳しくなるかもしれない――そう思っていたら、1月下旬から2月上旬にかけて寒気が緩み、滝のしぶき氷が消えた。夏に天然氷でオンザロックをする楽しみも消えた。その二の舞は踏むまい、凍っていたら氷を取る。そうやって、冷凍庫にしまえる分だけを取った。

夏まで冷凍庫に寝かしておく。江戸時代には旧暦6月1日、加賀藩が氷室を開いて将軍家に氷を献上した。その故事にならって、現代では「6月30日氷室開き」「7月1日氷室の日」とされている。そのとき、滝の氷を取り出して、目の前の自然に感謝しながら乾杯する。その日を思い描きながら、すぐ平地へ下った。

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