2010年1月27日水曜日
増えるランナー
このごろ、夏井川の堤防とサイクリングロードを走る人が増えたように感じる。朝晩の散歩時だけでなく、日中も走っている人を見かける。街中でもジョギングをしている人に出会う。
走っている人は二つのタイプに分けられる。ゆっくり走る健康志向のジョガーと、汗だくになって走るタイム志向のランナーと。その区別はスピードだけでなく、目線で分かる。ジョガーは遠くを見ているが、ランナーは数歩先を凝視しているのだ。
増えたのはランナーだ。なぜか。マラソン大会に備えて?
2月14日にいわきで福島県内初のマラソン大会が開かれる。フルマラソン(登録の部・一般の部)をはじめ、10キロ(一般男子の部・高校男子の部)、5キロ(一般女子の部・高校女子の部・中学の部)、2キロ(小学の部=3年生以上)、2キロ親子(小学1、2年生と親)の5種目9部門が設けられている。
新しく夏井川堤防のコースに加わったランナー(ジョガーもだが)は、どれかの部門にエントリーしていて、それで練習を重ねているのかもしれない。それ以外に、急にランナーが増えた理由が思い当たらないのだ。
ウオーカー(散歩者)同士であれば、すれ違うときに軽くあいさつをする。どこのだれかは知らなくとも、既に顔見知りだ。ところが、必死になって走っているランナーとは黙ってすれ違う。あいさつはかえって相手のリズムを崩す。迷惑になる。せいぜいジョガーと目礼するくらいだ。
長距離走には長距離走の走り方がある。腕を軽く90度くらいに曲げてリラックスして走る――かつて陸上競技部に属していた者としては、それが最も美しいフォームに見える。美しい走りのランナーがいれば、とびはねるように走るジョガーもいる。陸上以外の競技に属している人間の走りだと言ってもよい。
先日も、夕方、サイクリングロードに群れ集まっていたカルガモを写真に収めようとしたら、とびはねるように走るジョガーが後ろからやって来て追い越して行った。そのあと、カルガモの飛ぶ姿を撮影したら、遠くにジョガーが写っていた=写真。彼は自分流の走りを毎日欠かさない。すっかり走りを忘れた人間にはそれも輝いて見える。
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