2010年1月30日土曜日
土砂除去工事再開
しばらく鳴りをひそめていた重機がうなり出した。わが散歩コースの夏井川対岸、いわき市平山崎地内の河川敷だ。目安になる寺でいえば、如来寺の近辺。氾濫を防止するために河川敷に堆積した土砂を除去するのだという。
仕事は、単純と言えば単純。ショベルカーが掘り起こした土砂をダンプカーが積んで運ぶ。昨秋はひっきりなしにその作業が繰り返された。いつの間にかダンプカーの姿が消え、重機もそこにあるだけ、という状態で越年した。その工事が今週になって再開された。月曜日(1月25日)の朝、ダンプカーが続々、河川敷にやって来たので分かった。
昨年夏、表土を覆う竹が伐採され、地中に張り巡らされた根が掘り返された。そのあと、土砂の除去工事が始まった。除去工事はあらかた川の水面と同じ高さになるまで続けられた。残るはサケのやな場周辺だけ。その周辺を削り取るための工事再開だろう。
県道から河川敷へとダンプカーが往来する作業道路がある。ダンプカーはそこから河川敷へやって来ると、向きを変えてショベルカーに近づき土砂を積む。Uターンできるスペースはたっぷりあった。が、今はそのスペースがぐんと狭まった。歌舞伎で言うと、「花道」で作業をしているようなものだ。
やがてその「花道」も、はじっこから水面と同じ高さまで掘り起こされるのだろう。サケのやな場には岸辺に鉄製のいけすがある。それを温存するとすれば、そこだけ川幅が狭くなる。
さて、そのあたりはどうする。どういう順序で土砂を除去したらダンプカーが労せず土砂を積めるのか、いけすにどう対処するのか――。担当者でもないのに、ましてや素人なのに、気がもめる。あれこれシミュレーションをしてしまう。
先日はダンプカーだけでなく、ハクチョウたちも朝のミーティングにやってきた=写真。そう思えるほど大型車両と水鳥が風景のなかで一体化していた。
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