国道399号はいわき市小川町・三島地内で夏井川と出合う。きのう(10月10日)、国道と並行する川に成鳥2羽、幼鳥3羽、計5羽のコハクチョウが羽を休めていた=写真。夏井川渓谷の無量庵へ行く途中、「もしや」と思いながら近づいた。川が見えた瞬間、「もしや」が現実になった。
急に冷え込んできたので、ハクチョウの飛来が早まりそうな予感はしていた。猪苗代湖に飛来したというニュースに接していたのが大きい。にしても、まだ10月上旬から中旬に移るところだ。いわきへの飛来は最も早い部類に入るのではないか。
私がフィールドにしている夏井川の下流、平・塩~中神谷地内では、コハクチョウの飛来はだいたい10月下旬だ。昨年は10月29日、おととしは10月23日だった。主な越冬地の平中平窪は、中神谷から4~5キロは上流だろうか。そこに現れたあと、下流の塩~中神谷へ、上流の三島へハクチョウたちが分散する。
三島でコハクを見た以上は、中平窪も、塩~中神谷もチェックしておこう、となるのは当然だ。無量庵からの帰り、三島でウオッチングすると、コハクと一緒にいたオナガガモが4羽になっていた。いよいよ中平窪に飛来しているのを確信する。
中平窪は、少し上流の久太夫橋から眺めた。思ったより多くのハクチョウがいた。間違いない、第一陣がやって来たのだ。その足で塩~中神谷へ行く。ハクチョウたちの姿はなかった。が、ここへやってくるのも時間の問題だろう。
今年は夏に、死んだと思っていた残留コハクの「左助」が現れた。まるまる3年ぶりの再会だった。現れたと思ったらすぐ姿を消した。少したってまた現れ、すぐまた姿を消した。どうやって3・11をしのいだのか、インタビューしたいくらいだが、「左助」は声をかけても応じない。今年は2009年以来、4年ぶりに仲間と再会する。そんな期待が膨らむ。
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