いわき復興支援プロジェクトと銘打った「いわき街なかコンサート」が10月20~21日、いわき市の中心市街地(平)で開かれた。いわき駅南口駅前広場をはじめ、平の目抜き通り一帯でライブ演奏が繰り広げられた。
駅前広場には「街なか『絆ジョイント』交流広場」が設けられた。テント村だ。そこに被災者のための交流スペース「ぶらっと」が出店した=写真。
「ぶらっと」の利用者は津波被災者、原発避難者が主。利用者の中にはストラップなどの小物を手づくりしている人がいる。その腕を生かして、何人かは「ぶらっと」で定期的に教室を開いている。「だれでも先生」だ。
借り上げ住宅には情報が届かない。孤独感だけが募る。その欠を補うのが「ぶらっと」であり、毎月発行される「ぶらっと通信」だ。
趣味でもなんでもいい、自分にあるものを介して人とつながっていく。「ぶらっと」はそのための交差点でもある。「交流広場」のブースでは、「ぶらっと」の利用者であり、教室の先生でもある人たちの作品が展示・即売された。
押し花ストラップ・しおり(富岡町・大和田さん作)、ちりめんふくろうストラップ・貝殻金魚ストラップ(富岡町・長谷川さん作)、ティッシュケース・巾着(富岡町・山口さん作)、コースター・チラシかご(大熊町・西さん作)、エコクラフトかご(ぶらっとボランティア・佐々木さん作)などが並んだ。小物の値段は100円とか200円だ。
21日には「ぶらっと」を運営するシャプラニール=市民による海外協力の会のフェアトレード商品も販売した。カミサンが担当した。朝、荷物と一緒に駅前広場へ送り届けた。
この時期、あちこちでイベントが開かれる。震災復興祈念が主だが、小学校の学習発表会や公民館まつり、あるいは展覧会、秋の一斉清掃と、恒例の催しがこれに加わる。
こうなると、「ハレの日・ケの日」どころか、一日を「ハレの時間・ケの時間」に分けて、「ケの時間」に自分の仕事をする、という仕儀になる。教会のバザーへカミサンを送り届ける、夜は飲み会、翌朝一斉清掃、そのあと街なかコンへ、合間に帰宅して資料の整理を――と、この週末がそうだった。これからもしばらくはそうなりそうだ。
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