2014年8月15日金曜日

続・じゃんがらの日々

 月遅れ盆2日目のきのう(8月14日)は朝、カミサンの実家(米屋)へ線香をあげに行った。そのまま夕方までいた。

 茶の間に腰を落ち着けるとすぐ、「じゃんがら」の鉦(かね)の音が店の前から響いてきた。念仏踊りをする青年会一行の姿も見えた=写真。もしかして? 外へ出ると、かつての仕事仲間で、今も現役の後輩が加わっていた。去年も近所の新盆家庭で「じゃんがら念仏踊り」を披露した。その地区で最も身近なところにある青年会なのだろう。

 去年、踊りが終わったあと彼と話した。8月13~15日の3日間で60軒を回るということだった。熱中症対策は?「ビールです。さっきまで太鼓をたたいてました。もうへろへろ」。今年は「踊りに加わって10年になります。(青年会の)会長もやりました。これから太鼓をたたきます」。“助っ人”どころか、すっかり根づいて地域の人間になっていた。
 
 青年会も年々、“高齢化”がすすんでいるようだ。後輩はまだ“青年”といえる外見を保っているが、中には孫がいてもおかしくないような“青年”もいる。「今度、若い人が入ってきたんですよ」。ほんとうの青年の加入に目を輝かせていた。

 一行を先導するのは黒紋付のちょうちん持ち。リーダー格だろうか。去年も同じ役だった。少学校の教頭先生だという。ふだんはそれぞれの仕事に就いている地域の“青年”が、月遅れ盆になると「じゃんがら」を介して一つになる。いわきでは、「じゃんがら」は人と人とをつなぐ大事な郷土芸能だ。

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