シャプラニール=市民による海外協力の会のネパール・カトマンズ駐在員から、シャプラ支援者あてに手紙が届いた=写真。4月25日に発生した「ネパール大地震」の支援活動報告を兼ねる。
それによると、シャプラは現在までに六つの郡で支援活動を実施してきた。ヒマラヤ山脈のふもとにあるラスワ郡もそのひとつで、支援の届きにくい村で米を配布したときの写真が同封されていた。その村は、地震でほぼすべての家が倒壊しただけでなく、土砂崩れで畑が流され、村民は非常に困難な状況にあるという。
シャプラは、バングラデシュやネパールなどの南アジアが活動エリアだ。経済発展や開発援助から「取り残された人々」が、みずから問題を解決すべく活動することを重視し、そのプロセスを外部者・媒介者として支援している。ネパールでは、「住民主体の洪水リスク削減プロジェクト」「カトマンズ盆地におけるレストラン児童労働の予防と削減への取り組み」を展開中だ。
駐在員の手紙には「通常の事業に加え、一日でも早いネパール復興を願い、活動しています。また、たくさんの外部支援が入る中で、長くネパールで活動してきた知見と経験を活(い)かし、人々が支援から取り残されることのないように活動を進めていきたいと考えています」とあった。
震災前はキャラバンで、震災後は何度かいわきに来た元ネパール駐在員が現地に入り、別の地域の被災状況をシャプラのホームページで報告している。
以前支援していた組合の人間がシャプラスタッフに同行し、村や郡のトップと話し合って支援策を決めるのに協力した。たとえば、その村は、人が1人通るのがやっとという崖の道の先にある。「より弱い状況にある人々のことに想像をめぐらし配慮した活動を、かつて支援先だった人びとと一緒にできることをうれしく思った」という1行をうれしく思った。
「取り残された人々」の「エンパワーメント」(人々に夢や希望を与え、勇気づけ、人が本来持っている素晴らしい、生きる力を湧きださせること=ウィキペディア)を目指すシャプラの活動が着実に根づいていることを示す報告ではあった。
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