2015年7月21日火曜日

谷間のヤマユリ

 夏井川渓谷の隠居(無量庵)へ行くのは半月ぶりだった。7月19日、日曜日昼前。晴れてはいるが雲が多い。谷風も吹いている。天然のエアコンが作動するなかで、休みやすみ土いじりをした。
 三春ネギとトウガラシに追肥をし、ネギの溝に指を差し込み、土をほぐして現れたネキリムシ(ヤガ=野蛾=類の幼虫)7匹を退治した。わずか3メートルほどの溝に7匹とは、いくらなんでも多すぎる。溝は2列つくったが、1列の半分がそうしてネキリムシにやられた。

 子どもの夏休みが始まった。街から溪谷へと車で駆け上がるとき、頭に浮かんだ花がある。ヤマユリだ。

 半月前の渓谷にヤマユリの花はなかった。が、街なかの寺社林の斜面などではヤマユリが咲きだしていた。いつもの年より1週間は早い感じがした。溪谷でも7月12日の日曜日ごろには咲きだしたはずだ。

 イノシシはヤマユリの根が大好き。それで姿を消したところもある。渓谷の小集落のおばさんが昔、こぼしていた。友人の家の庭のヤマユリも、イノシシにやられた

 渓谷の入り口、小川町・高崎の夏井川第3発電所があるあたり、山側のガケに生えるヤマユリが満開だった。その先、「地獄坂」を上りつめて渓谷に入ると、隠居の牛小川まで、道々、ヤマユリが咲き誇っていた。隠居の庭のはずれにも咲いていた=写真。近寄ると、芳香に染まるようだった。

 私の記憶のなかでは、ヤマユリは「水浴(あ)び」「セミ捕り」「入道雲」「梅雨明け」と結びついている。標高500メートルほどの阿武隈の山里では、ヤマユリが咲くころ、夏休みが始まる。プールがなかったので、子どもたちは毎日、川へ水浴びに出かけた。里山でセミを追った。青空には入道雲。かたわらには、夏休みに入ったばかりの高揚感を象徴するヤマユリの花。

 セミは、まずニイニイゼミ、ついでヒグラシ、アブラゼミ。夏井川渓谷でもニイニイ、アブラゼミが鳴き、昼すぎ、空が雲に覆われると、ヒグラシが鳴いた。
 
 関東甲信地方は、この日(7月19日)、梅雨明けが発表された。今年は「西から東へ」の順序が崩れ、中国・近畿・東海は関東甲信より一日遅い20日ごろに梅雨が明けた。九州北部と四国、北陸、東北(南部、北部)はまだ。気象が北関東と同じいわき地方は、もう梅雨が明けたも同然だろう。

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