おとといの日曜日(7月26日)、東北南部の梅雨が明けた。気象台が発表するいわき市の気温はハマの小名浜のため、7月に最高気温が30度を超えたのはこの日だけ。内陸部の山田は、7月だけできのうまでに30度越えの真夏日が13日を数える。平も同じ内陸部。わが家の室温はきのう、今年最高の34度になった。小名浜の気温がいわきの気温だと思ったら大間違いだ。
茶の間にいるだけで熱中症になりかねない。道路向かいの奥、おじ(故人)の家に朝から“避難”した。最初はエアコンをかけて、午後は戸を全開して資料読みをした(いろいろ予定がつまっているので)。
茶の間で仕事をするとアブナイと思ったのは、朝。8時ごろ、近くのコンビニへ買い物に行ったら汗まみれになった。歩いただけでそうなるなら、日中、熱気がこもる茶の間にはいられない。
関東甲信地方の梅雨が明けたのは7月19日。「北関東のいわき」も一緒に梅雨が明けた――そう思わせるほど、いわきでも山田では19日以降、ほぼ真夏日が続いている。きのうはしかも、月の最後の月曜日。市立総合図書館は月1回の、美術館は定例の休館日だ。そちらへ逃げ込むわけにもいかない。
というわけで、この1週間はおじの家にいる時間が多くなった。床の間におじの書がかかっている。カミサンが夏向けに選んだ。「石橙茶香清暑後書/窓梧韵晩涼餘 虹波書」とある=写真。
句としては七言の2行「石橙茶香清暑後 書窓梧韵晩涼餘」で、ネットで検索したところでは、<昼下がり、石の腰掛にすわって茶の香りを味わい、夕暮れ、書斎の窓に涼しげな梧桐の風声を聞く>ということらしい。「虹波」はおじの雅号だ。
今は「清暑」ではなく「酷暑」、「晩涼」はわが家では「熱帯夜」だが、夏の感じは出ている。作者は清の政治家鄒炳泰(?~1820年)だそうだが、むろんよくわからない。
酷暑に生きものたちも調子を狂わせているのだろうか。先週書いたが、夕方、オジの家に白いハトが迷い込んできた。わが家にも夜、アブラゼミが飛び込み、きのうは日中、クロアゲハが入り込んだ。ハグロトンボ(神様とんぼ)もやってきた。
クロアゲハは今朝も天井下の壁に張りついている。ハグロトンボも天井からぶら下がっている。この程度の暑中見舞いならかわいいものだが、何日か前、キイロスズメバチが玄関前をうろついていた。家の中に入りこむようになるとコトだ。
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