アメリカとイスラエルのイラン空爆がホルムズ海峡封鎖を招き、原油が急騰した。するとたちまち、ガソリンと灯油が高騰した。
15年前の「原発震災」ではガソリン不足に見舞われた。それもあって、車の燃料計の表示が半分になると給油する。車のガソリンはまだ半分以上残っている。問題は灯油だ。
灯油は冬場の暖房に欠かせない。茶の間にヒーターとストーブ、台所にストーブ、店のわきの文庫にストーブがある。そのため、玄関には常時ポリ缶を置いている=写真。
毎回18リットル入りのポリ缶4つを車のトランクに積んで買いに行く。今はセルフでタッチパネルを操作し、1万円札を入れて、ピストルのようなノズルを握る。
前回は3月2日に入れた。領収書を見ると、4缶72リットルで8424円だった。リッター当たり117円だ。
その半月後(3月16日)。ネットで18リットル当たりの値段を確かめ、1万円札では足りないとわかったので、プラス千円札を投入した。
給油をすませて領収書を見ると、費用は10656円だった。リッター当たりでは148円である。いきなり31円の値上がりだ。合計では前回より2132円も多くかかった。
灯油のしずくを垂らさないよう、ポリ缶にノズルを差し込み、給油を終えたあと、レシートを見てはらわたの煮えくり返る思いになった。
いくらなんでも、である。ここまでの急騰は暴力的ではないか。この原因は何なんだ。関係のない庶民を巻き込んで、何をしたいんだ。
これから世の中、どうなるのか。前にも書いたが、朝ドラの歌に出てくる「日に日に世界が悪くなる」である。この歌が現実の状況とシンクロする。
いやでも思い出すのは昭和48(1973)年の「オイルショック」だ。これも前に書いた。オイルショックを機に、いわきがどうなったか。市民の生活、企業の活動に大きな影響が出た。今回もまた混乱が続くのではないか。
「三寒四温」を繰り返しながら春に向かう時期、日によってはヒーターを止める、ストーブを止める、といった時間が増えてきた。いや、これからは意識してその時間を増やさないといけない。
灯油を買ってきた16日がそうだった。昼過ぎから4時間ほどはストーブを止めた。節約、節約。これを呪文のように唱える。車で出かけるのも抑え気味にしないと。
しかし、我慢にも限度がある。17日は朝、節約ムードでいたものの、石油ストーブだけではやはり寒い。背に腹は代えられない。朝ドラの主題歌が流れるころにはヒーターにも点火した。
ロシアのウクライナ侵攻以来、世界は身勝手な理屈に振り回されているのではないか。どの国の、だれが、なにがこんな危機と困難を生んだのか。その本質を知りたくて、最近はフランスの歴史人口学者エマニュエル・トッドの本を読んでいる。
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