2010年7月15日木曜日

サシバ


きのう(7月14日)の朝、夏井川渓谷の無量庵へ出かけた。そちらに置いてある本が2冊ほど必要になった。庭の奥にある小さな畑のキュウリも、肥大しすぎていないか気になる。若い「三春ネギ」、これも何本か取らないと――。食べるのではなく、「見本」として。

「三春ネギ」について聞きたい、という話が前夜、突然、舞い込んできた。しかも、時間がない。あした(14日)か、あさって(15日)のどちらか、という。いくらなんでも資料をそろえる時間がほしい。15日にしてもらった。

本はそのために欠かせない、ネギの現物も見せたい――というわけで、きのう朝一番で夏井川渓谷へ出かけたのだった。その顛末はいずれ報告するとして、畑で「三春ネギ」を間引いていると、近くで「ピューウイ、ピューウイ」という声がした。タカだ。

渓谷にいるタカ類ではっきりしているのは、留鳥のトビ。ほかにオオタカ、サシバ、そしてハチクマもいるらしい。

全天が鉛色の雲に覆われ、時折、渓谷の山稜部分が霧に包まれる。そんな空模様だったからか、すぐ近くまで降りて来て鳴き声を発していたのだ。鳴き声からするとオオタカ。が、人間の姿を見て飛び立ち、近くの立ち枯れた木のてっぺんに止まっている姿を見たら、サシバだった=写真

「ピューウイ、ピューウイ」は「ピューイ、ピューイ」ではなく、「ピュークイ、ピュークイ」だったのだ。

ウグイスやガビチョウなどの個性的な声と違って、タカ類は識別が難しい。こちらの耳も悪い。となると、今までオオタカだと思っていたのはサシバだったかもしれない。声に慣れるしかないが、これが難しい。しょっちゅう鳴いているというわけではないのだ。現実は図鑑より複雑、というところか。

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