いわき長寿学園・麦の芽会の例会で、いわきの短詩形文学をテーマに話をした。歴史研究家佐藤孝徳さんが急逝したことによるピンチヒッターだ。
例会の10日前に突然、話があった。誰かの代わりだろうとは思っていたが、例会当日、会長さんの経過説明を聞いて、それが孝徳さんだと分かった。これも何かの縁だ。とむらいを兼ねて、孝徳さんから得た知識などをもとに1時間半ほどおしゃべりをした。
麦の芽会は平成2(1990)年暮れに発足した。「生涯現役・生涯勉強」をモットーに、毎月例会(勉強会)を開いている。入会資格は60歳以上で、会員は120人を数える。毎回100人近い人が参加しているようだ。
以前、野口雨情記念湯本温泉童謡館でおしゃべりをしたことがある。受講者は多くて十数人、少ないと数人。今度のように大講義室を埋めるほどの人数は圧巻だ。聞けば、雨の日も、猛暑の日も安定して人が集まる。勉強会を終えて昼に仕出し弁当を食べるのも楽しみのようだ=
写真。
旧知の人が何人かいた。恩師の奥さん。カミサンのいとこの奥さん。新聞社時代に何度かお会いした読者氏。警察回りをしていたときに世話になった元幹部氏。元の職場の社員のお母さん。いわき地域学會の市民講座で顔なじみの人も何人かいた。
平均年齢は70歳代の前半? それとも半ば? 学ぶ意欲に満ちた人たちに接して、こちらまで元気になった。今年設立20年を迎えるという。普通、組織は“勤続疲労”をおこすが、麦の芽会はいよいよ盛況になりつつある、といった印象を受けた。稀有な団体だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿