2010年7月9日金曜日

青空と特急列車


朝6時前に起きたら、東の窓が赤黄色に染まっていた。早朝だというのに、太陽がカッと照りつけている。梅雨の晴れ間、旧暦でいえば最後の「五月晴れ」だろう。きのう(7月8日)は、平では真夏日になった。目覚めた瞬間にその予感がした。

夏井川渓谷の無量庵へ行ってこよう、と思った。太陽が空高く昇る前に、キュウリを摘まなくては――。日曜日の7月4日に初めて収穫した。まだ小さいものはそのままにしておいた。ほうっておくと“へちま”になる。その前に摘まなくては栽培している意味がない。

朝飯前の7時過ぎに車で出かけた。小学生が集団登校をする直前だ。交通指導をしているNさんにあいさつしながら、まだ子どもたちが歩いていない通学路を進む。踏切に差し掛かったら遮断機が下りた。見たことのあるスマートな列車がやって来た=写真。「スーパーひたち」ではない。「フレッシュひたち」だ。

夏井川渓谷で大・中・小4本のキュウリを摘み、三春ネギの苗を間引きし、キヌサヤエンドウの未熟果を少し摘んで、とんぼ帰りをした。それから、ふと思った。「フレッシュひたち」がなぜ、いわき駅より北を走っているのか。

ネットで検索して分かった。いわき駅の北隣、草野駅に列車の「留置場」があるのだ。常磐線の時刻表によれば、いわき―上野間を行き来する「フレッシュひたち」は上下各1本。夜10時57分に着いたのが草野駅で一夜を明かし、翌朝7時23分いわき発として上野へ向かうのだ。いわき駅までの移動中の姿を見たわけだ。

正式な時刻表からは分からない、「フレッシュひたち」の走りだ。車体の色は何パターンかあるらしく、きのう見たのは足周りが赤っぽい「スカーレットブロッサム」だった。水戸の「偕楽園と好文亭」をモチーフにしている。ちなみに「ブルーオーシャン」はいわきの「塩屋埼と太平洋」だという。

「撮り鉄」ではないが、青空を背景に「フレッシュひたち」を撮ることができたのはよかった。

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