2010年7月28日水曜日

巨大風車


いわき市から田村市常葉町の実家へ帰るには、主に夏井川沿いの県道小野四倉線を利用する。国道49号もたまに使う。ほかには、小川の町中から川内村下川内を通る国道399号、同じ小川の牛小川(夏井川渓谷)から「スーパー林道」を使って同村上川内を通る県道小野富岡線、県道いわき浪江線から国道288号に入るルートもある。

先日は「スーパー林道」から上川内を経由し、天山文庫に寄って、大滝根山を越えるルートを選んだ。「スーパー林道」は、正式には「広域基幹林道上高部線」だ。このスカイライン道路の終点近くで大滝根山が見える。驚いた。手前の山に風車が林立している。

今年の4月、磐越道を利用して郡山市へ行ったとき、小野町付近から大滝根山と矢大臣山の間に風車の列が見えた。急に稜線から風車が出現したのであぜんとした。4月に見た風車と同じだろう。大滝根山の南東、田村市滝根町と一部いわき市にかかる風車群に違いない。建設中のものもあった。羽のない支柱のそばにクレーンが見えた=写真

稜線の異変はそれだけにとどまらなかった。川内から大滝根山を越えようと、県道富岡大越線を進んでいたら、またまた風車が見えた。方角からすると、わがふるさとの桧山ではないか。すぐ右手に仰ぎ見るところまで近づいたら、巨大風車だ。聞けば、高さは100メートルくらいあるらしい。3枚の羽も長さ40メートルはあるのだとか。

磐越道から遠望したのと違って、すぐそばの山稜からそびえ立つ“人工物”の大きさに圧倒された。“山稜破壊”、まずもってそんな言葉が思い浮かんだ。

大滝根山の周辺では別の風車群建設の計画もある。川内村内だ。村は水や自然を大切にする村のイメージ戦略からかけ離れているとして、風車建設に反対の立場を表明した。カネ(税収)の問題ではない――という行政の哲学に触れた思いがする。レーダー基地、鉄塔、風車……。阿武隈の山稜はSF的色合いを濃くしつつある。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

二回目の投稿になります。相変わらず愚痴ばっかりですがお付き合いください。巨大風車といえば自然に優しいエコな発電設備。こうゆう名目ならば建設事業費が認可されやすいのでしょうか。形が変わった箱物行政はあいかわらず続いていますね。ところで、話は変わりますが、いわき市内所々で道路の草が伸び放題ですね。個人的にはご先祖様を迎えるお盆前にはきれいにしてほしいものですが。。。散歩する際も歩道でも歩くのに切り傷を作らなければ通れないところが多々見うけられます。(草刈鎌もって歩くかな?)相変わらず苦情や事故がおきなければ対処してくれないのですかね。政治家の先生も少しは車から道路を見てみてくださいよ。票につながらなければ動いてくれませんか?それとも地元にはいらっしゃらないのかな?役所さんはお金がかかるから除草やらない?歩く人が少ないからやらない?それなら歩道は最初から要りませんね。作るのやめさせたら?もう少しお金の使い方を考えてよ。ねえお役所さん。箱物1個作るの減らせばそのぐらいできるんじゃないの?