2012年4月17日火曜日

渓谷の3・11


きのう(4月16日)、日曜日に夏井川渓谷(牛小川)にある小さな神社(春日様)の祭礼が行われたことを書いた。その続き。森の中にあるヤシロ(社)を参拝し、定宿の旅館でナオライ(直会)をした。その間の語らいで、溪谷の3・11の被害がおおよそわかった。

わが無量庵ではタンスの上にあった置き時計などが落下した。台所のこまごまとしたものが散乱したり、電灯のカサがずれたりした。雨戸のかぎがゆがんで使い物にならなくなった。屋内はその程度ですんだ。瓦も無事。が、庭の石垣が一部、崩れた。ブルーシートで覆ってから1年以上になる=写真

春日様を守るS家のサトシさんが、ヤシロの中で3・11に触れながらあいさつした。集落の対岸、北向き斜面の岩盤が崩落した。生活用水は無事だった。祭りは中止したが、よそに比べたら被害は軽くて済んだ。

ほかには? S家の庭の石垣がふくらみ、その上の門柱とブロック塀が庭側に傾いた。県道の石垣が一部崩れた。放射線量は? それもあまり気にしないで済む程度だ。

V字谷は西から東に延びる。家はすべて南向き斜面に張りついている。無量庵のあるところは畑だった。そこに盛り土をして石垣で庭を護りかため、義父が街の隠居を手に入れて解体・移築した。

すべての家が南向きだから、庭の石垣も、道路の石垣もすべて南に面している。それが、一部ながら数カ所でやられた。渓谷では3・11に、南北方向の揺れが大きかったということなのか。

0 件のコメント: