散歩コース沿いに高速バスの駐車場がある。ある日、出入り口のわきに作業服姿の人形が据え付けられた=写真。
つばのついた青い帽子をかぶり、白を基調にした、清潔そうな作業服を着ている。顔は緑色の球状で、黒縁のメガネをかけたちょっとのんきな兄さんが、柵によりかかって一服している、といった風情。
遠目には、人間がそこにいるように見える。なんだろうと人形をのぞきこんだとき、いつも散歩ですれ違う男性と目が合った。彼も「最初はびっくりしたー」という。だれもがそう思ったことだろう。
駐車場にいる人はと言えば、運転手さんだ。ユーモア感覚に富んだ運転手さんが休み時間を利用してセットしたか。毎朝、そばを通るたびに彼の後ろ姿をちらりと見る。上着の色の組み合わせがしゃれている、どんな職種の人が着ているのだろう、重機オペレーターかトラックの運転手か、などと想像してみたりもする。
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