手前みそながら、わが家(古田部米店)のネオンが復活した=写真。いわき市平中神谷の旧国道。江戸時代には「浜街道」と呼ばれた通りだ。字名「宿畑(しゅくはた)」は郷宿の畑があったことに由来するのだという。
道沿いには昔ながらの農家を主に、商店・県営住宅が並ぶ。夜になると、街灯はともるが暗い。深夜、酔ってタクシーで帰るときには、わが家のネオンが車を止める目安になる。「闇夜の灯台」だ。
そのネオンが老朽化し、点滅するようになったので、明かりをともすのを中止した。で、深夜、わが家を通り過ぎるようなことはないものの、タクシーを止めるのにやや注意を要するようになった。
そうして半年以上が過ぎたろうか。先日、業者が来て古いネオンを取り払い、新しいネオンを取り付けた。「地域の人にとっても、酔って帰るときにはどこでタクシーを止めるか、目安の一つになるはず」。地域の夜の道しるべ=灯台としての役割を、本店の社長(義弟)が理解した。
土曜日(4月21日)深夜、いや日曜日未明、四倉が自宅の飲み仲間と一緒にタクシーで帰った。道の先に学習塾のネオン、そしてその斜め向かいにわが家のネオンが見える。「そこで降りればいい」。ネオンの光とともに「安心」が復活したのを知る。商売はともかく、酔客にはネオンが役に立っている――それを実感した瞬間だった。
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