2015年6月22日月曜日

父の日

 きのう(6月21日)は6月第3日曜日。「父の日」でもある。朝、期待しないこと――と自分に言い聞かせて、夏井川渓谷の隠居へ出かけた。午後3時過ぎまで、昼寝をはさみながら土いじりをした。街へ下りて来て、交流スペース「ぶらっと」に顔を出したあと、いつもの魚屋さんへ直行してから帰宅した。 
 玄関前に、瓶専用の細長いレジ袋に入ったものが置いてあった。包装をとると焼酎の瓶が現れた。疑似孫と親と一家4人からの恒例の「父の日」プレゼントだった。
 
 そこへ息子から電話がかかってきた。「宅配便の『不在連絡票』があるはず、紙に書いてある番号に電話して」。おや、久しぶりに息子からも「父の日」のプレゼントが――と一瞬、思ったが……。なんのことはない。先日、息子に頼んで買ったデジカメの付属品だった。前も今度も代引きだ。合計で8万円ほどだろうか。
 
 日中の、カミサンとの会話。「『父の日』のプレゼントはないんだから、カメラを『父の日』のプレゼントと思えば……」。自分のカネで買ったものが、なんで「父の日」のプレゼントになるの?
 
 カツオの刺し身についても、同じような“すりかえ”がおきた。魚屋の若だんなと雑談しているうちに「父の日」の話になった。プレゼントは期待しないことにしていると言ったら、“カツ刺し”が「父の日」のプレゼントにみなされてしまった。「きょうのはうまいですよ」。日曜日にいつも買って食べているものが……。ま、いいか。
 
 カツ刺しのそばに贈られた「銀座のすずめ琥珀」を飾り=写真、「田苑ゴールド」をちびりちびりやる。「黒じょか」が空になると、なんとしても「銀座のすずめ琥珀」の味を確かめたくなった。さかずきで3杯を舌にころがした。焼酎なのに焼酎を超えた、しゃれた味だった。
 
 疑似孫の母親にお礼の電話を入れると、夕方、上の子と2人で、留守を承知で訪ねたという。カミサンとの話のなかで、一家がわが家へやって来てカレーを食べる日が決まった。うれしい「祖父(ぢぢ)の日」、いや「父の日」になった。

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