いわき市消防本部と平消防署の同居する消防庁舎が、国道6号・正内町交差点の角にある。東日本大震災では市の本庁舎が被災したため、最初の月だけ消防本部に市の災害対策本部が置かれた。
この消防庁舎の前をちょくちょく通る。先日たまたま、はしご車を出して点検しているところに出くわした=写真。ふだんはチラリと見るだけで、中に入るようなことはない。震災をはさんで行政区と自主防災会の役員になってから、少し縁ができた。
去年(2014年)1月には同庁舎で自主防災会のリーダー研修会が開かれた。119番を受ける通信指令センターも初めて窓ガラス越しに見学した。
その1年前、留学生の防災訓練と生活体験=ホームビジット(短時間訪問)が行われた。ネパールからの留学生を受け入れた。同庁舎で対面した。これは自主防災会とは関係がない。市国際交流協会からの協力要請があって出かけた。
そして先週の金曜日(6月19日)午後、普通救命講習会が同庁舎で行われた。みっちり3時間、胸骨圧迫(心臓マッサージ)などを実習した。
今度の土・日曜日、朝から晩まで防災士養成講座が開かれる。終わりに資格取得試験が実施される。分厚い教本が送られてきた。予習をしておけということだろうが、なかなかその時間がとれない。それでも、開講前には履修確認レポートを提出しないといけない。普通救命講習会も受ける必要がある。で、1週間前に3時間の実習を受けた、というわけだ。
「応急手当WEB講習」がある。“ネット座学”だ。ためしに自宅で動画を見た。それを実地に学ぶのが普通救命講習だが、これがけっこうきつかった。
人形を相手に、胸骨圧迫を30回続けて2回人工呼吸をする、それを何セットか繰り返す。さらに、もう一人と一緒になって自動体外式除細動器(AED)を使って心肺を蘇生させる。胸骨圧迫を繰り返しているうちに息が切れ、圧迫する力も弱まった。これで倒れた人の心臓を“再起動”させられるのだろうか。
翌日からしばらくひざ頭が痛かった。胸骨圧迫をする際、ひざ頭を床にくっつけて体重をのせる。それだけで痛みがたまったようだ。バイスタンダー(救急現場にいあわせた人)になるには体力が要る。「ペンしか持たない非力な人間」ではすまされない。それを実感しただけでもよしとしよう。
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