2015年6月14日日曜日

カラスと源平ツツジと孫と

「燃やすごみの日」でもないのに、ましてや日中なのに、庭の柿の木に来てカラスがギャーギャー鳴く。このところ、ときどき現れては鳴く。日曜日(6月14日)のけさも、ちょうど6時に来て鳴いた。ごみ袋をめぐって、破る側と、守る側に分かれて攻防戦を繰り広げている間柄だ。なにかおかしいぞ――。
 木曜日(6月11日)の夕方、カミサンが「カラスが置いてったのかしら」と首をかしげた。わが家の隣はコインランドリーだ。家の境にネオン看板が立つ。高さ1・5メートルほどか。その上にしおれた白菜の葉っぱのようなものがある。
 
 看板の前の歩道は小学校の通学路になっている。ごみ集積所でもある。毎週月・木曜日、私が黄色いごみネットを出して、そばの電柱にロープをしばる。子どもが看板の上に“生ごみ”をつかんで置くはずがない。大人はなおさらだ。とすると、やはりカラスの仕業か? 翌日見ると、その“生ごみ”が移動していた。いよいよカラスだと確信する。なにか挑戦状をたたきつけられたみたい。
 
 金曜日(6月12日)の夕方、カミサンが「こんなものが咲いてた」と、“源平ツツジ”=写真=を持ってきた。近所の伯父(故人)の家の庭に白い花の咲くツツジが1本ある。あとで見ると、白にまじってうっすらピンクがかったものも咲いていた。ここまではっきり“キメラ”になっているのは珍しい。
 
 土曜日(6月13日)の午後3時ごろ、小2と年長組の孫がやって来た。下の子が誕生日を迎えるので、カミサンがプレゼントを買いに行こうと呼び寄せた。
 
 買い物へ行く前に、まずは木工遊びだ。わが家にある木っ端(こっぱ)を使い、トンカチと釘でなにか立体的なものをつくっている。水を流すのだという。「ダッシュ村じゃないか」「ダッシュ島でしょ」。それはそうだ。浪江町にあるダッシュ村には入れないから、ダッシュ島ができたのだった。
 
 できあがった“立体水路”を庭に運び、水を流して満足したあとは、お目当ての買い物だ。下の子はレゴ、上の子はプラモデルの戦艦と、4月に上の子の誕生日プレゼントを買ったときとまったく好みは変わらない。今回は下の子が主役。上の子は遠慮して下の子より安いものを選んだ。にしても、孫と遊ぶと福沢諭吉がすぐ消える。

 この1週間は、注文のあったいわき地域学會の書籍を本屋さんに届けたほかは、行政区の行事も、役所がらみの会合もなかった。自分の時間をもてたといっても、週に1回、若い人相手のおしゃべりがある。珍しく「やるのは今でしょ!」と馬力をかけて資料づくりをしたら、くたくたになった。このごろはそのせいかわりと眠りが深い。
 
 カラスと源平ツツジと孫と――めったにないモノ・コトと日替わりで向き合い、いい気分転換になった。

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