久之浜の大久川河口でオオセグロカモメと思われる水鳥の写真を撮った。それに触発されて、デンマークのコペンハーゲンで水上遊覧中に見たカモメ=
写真=を思い出し、図鑑とネットで調べた。
カモメはくちばしの斑点に特徴がある。コペンハーゲンのカモメは、くちばしが全体に白っぽく、下くちばしの斑点がやや黄色い部分と黒い部分に分かれていた。こんな色合いのカモメは、図鑑には載っていない。
いろいろ調べているうちに、このカモメは成鳥ではなく、成鳥になりかかっている個体ではないかと思った。
カモメの幼鳥は、くちばしが黒い。成長するにしたがって黒色が消え、ほぼ黄色に変化する。たとえば、セグロカモメ。オオセグロカモメもそうだが、成鳥はくちばしが黄色くなり、下くちばしに赤い斑点が現れる。成鳥になる前は、これが黒っぽい。
ということは、コペンハーゲンのカモメも、くちばしが黄色くなりかけたものの斑点はまだ赤くならずに黒色のまま――成鳥一歩手前の若鳥、とみることができる。
欧州に生息する大型のカモメはニシセグロカモメ、セグロカモメ、シロカモメなどだ。このカモメを見たのは9月下旬だったことから考えれば、デンマークで周年生息しているニシセグロカモメかもしれない。
ただし、セグロカモメであってもおかしくないし、翼が白すぎることから、セグロとシロカモメの雑種の可能性もないわけではない。要は断定できないということだ。が、私のレベルでは、断定できないところまであれこれ考えたのをよし、とすべきだろう。
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