2011年1月4日火曜日

海岸林の鳥


正月三が日は「ハレ」の日なりに過ごした。元日は年賀状書き。夜は孫がうろうろするなか、せがれたちと酒を飲んだ。二日目。カミサンの実家で年始客の応対をするはずだったが、遅れて客は帰ったあと。「箱根駅伝」を伝えるテレビにかじりつき、いわき出身の柏原竜二君の力走を見たあと、新舞子海岸の林の中にある飲食店へ出かけた。

どういうわけか、カミサンが車に常備している双眼鏡をバッグに入れた。私もつられてカメラを手にした。店は、大きな窓ガラスがはめられていて、林内を見渡せる=写真。飲み物を頼んだあと、なにげなく窓の外を見ていたら、林床に鳥がうごめいていた。

双眼鏡をのぞいていたカミサンに言われて見ると、キジバトだった。近くにアカハラもいる。アカハラは盛んにくちばしで落ち葉を散らしていた。虫でも探しているのか。

バードウオッチングが始まった。店のすぐそばの松の木にメジロが現れた。2羽。カメラを向けたが、デジカメの悪いところでけし粒のようなメジロには焦点が合わない。そのうち,目のぱちくりとしたヒタキ系の鳥が現れた。双眼鏡をのぞくと、ルリビタキの雌だった。これも写真に撮ったが、「前ピン」だった。

松を中心に木々が散在している。常緑のトベラがある。名前のわからない落葉樹もある。少し間伐したらしい。落ち葉かきもしているらしい。

アカハラが“かっ散らかしていた”のは落ち葉の山だった。そんな落ち葉の山があちこちにある。虫たちには格好のベッドだ。自然の状態だと、こうは温かい風景にはならない。窓ガラスをはさんで、内側では人間が飲食し、外側では鳥たちが食事をしている。偶然、知った探鳥スポットだ。

0 件のコメント: