年末に、若い仲間が要らなくなった切手のストックブックを持ってきた=
写真。切手収集は、子どもが最初に手がける“資産”づくりと言ってもいい。未使用切手を集めて、ン百円とかン千円とかと、自分の“資産”を計算する。小学3年だか4年のときに兄の影響で始めて、自分の“資産”がストックされていくのが楽しみだった。
中学校を卒業するころまで収集を続けただろうか。やがて切手への興味が薄れ、ストックブックは本棚の隅で眠りに就いた。結婚して10年あまりたったあと、今度は子どもが切手を集め始めた。ストックブックを譲り渡したが、それは今、どうなっているだろう。換金されてないか、眠っているか。
正月に子ども一家がやって来た。3歳の孫は大の鉄道好き。ストックブックに列車の切手があったのを思い出して見せたら、気に入って持ち帰った。
カミサンは記念切手をためておいて、手紙を出すときに利用する。かつて切手収集をしていた人間は、反射的に「もったいない」と思ってしまう。そんなケチクサイ反応がしばらく続いた。
そして、今回。カネの呪縛から解き放たれて、「掌中の美術品」としてストックブックを眺めることができるようになっていた。外国の切手でもいい。昆虫が描かれている。花が描かれている。それを小さな美術品として観賞する。
残念ながらキノコの切手は、なかった。あればもっと楽しめるのだが。
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