2011年1月30日日曜日

昔野菜フェスティバル


「いわき昔野菜フェスティバル」が1月28日、いわきニュータウンにある中央台公民館で開かれた。いわき市農業振興課が、いわきリエゾンオフィス企業組合に委託して主催した。

プログラムは、①午前10~11時=これぞ故郷、伝統の技!(手づくりこんにゃくと手打ちそばの実演)②午前11時~午後0時半=在来作物の魅力に迫る(いわきに息づく在来作物の大試食会)③午後1時半~3時=講演「在来作物を伝える意義、地域らしさとは何か…」(講師:江頭宏昌山形大准教授)――の三つ。

昔野菜(在来作物)の「三春ネギ」を栽培しているために、昨夏、市の広報祇とリエゾンオフィス調査員のインタビューを受けた。その縁でフェスティバルをのぞいた。狙いは大試食会と講演。講演については別の機会に報告する。

大試食会というだけあって、14品の食べ物が用意された。いわきの昔野菜とメニューは次の通り。

オカボゴウ(混ぜおこわ)/白ジュウネン(ぼたもち)/コンニャクイモ(白あえ)/ムスメキタカ(小豆=餡おはぎ)/カラシナ(からしな漬け)/白インゲン(ようかん)/トウナ(じゅうねんあえ)/昔キュウリ(どぶ漬け)/キビ(きびだんご)/ノリマメ(豆餅)/コンニャク(きんぴら)/ソバ(手打ちそば)/千住一本ネギ合柄(焼きねぎ)/自然生(コンニャクイモ=手づくりこんにゃく)。

関係者用に部屋が用意されていて、そこで「ぼたもち」や「どぶ漬け」「焼きねぎ」など9品ほどを試食した=写真

「千住一本ネギ合柄」の「焼きねぎ」は、わがネギ栽培の師匠・塩脩一さん(平)が栽培している昔ながらの「いわきネギ」(現在、市場に流通している「いわきネギ」とは別物)。食塩が振ってある。やわらかくて甘い。春には酢味噌にするとうまいのだとか。この味を味蕾に記憶させただけでもフェスティバルに行ったかいがあった。

「トウナ」の「じゅうねんあえ」は初めて食べた。「昔キュウリ」の「どぶ漬け」はやわらかい。「ノリマメ」の「豆餅」はうまかった。

とにかく盛況だった。大試食会終了時間前から講演会場は人で埋まり、急きょ、1時すぎには主催者の計らいで生産者が料理法や栽培史などを話した。時間をつなぐ意味でもこれはよかった。

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