2011年9月6日火曜日

「なすかしの森」からの便り


「なすかしの森」から便りが届いた。栃木県と接する西郷村にある国立那須甲子青少年自然の家だ。今年3月15日深夜から同23日午前まで、わが夫婦、長男一家でお世話になった(短期的には義妹とその娘を含めて8人)。

3・11の直後に福島第一原発の事故が連続し、4日後、不安に駆られていわき市を脱出した。11時間近くかけてたどりついた避難所が「なすかしの森」だった。

9月23~24日に「なすかしの森ファミリーフェスティバル」を開催する。毎年恒例の施設開放事業だ。職員一同、参加を待っています――というのが便りの中身だった。チラシが同封されていた。「なすかし」だけになつかしい。ありがたい便りだ。

もう半年も前のことになる。国道49号も、同4号も避難する車で渋滞していた。とにかく白河方面へ――それだけを決めて避難を始めたのだった。なすかしの森は、標高が1000メートル級。白河市の県南保健福祉事務所でスクリーニングを受けたあと、道路に雪がないことを確認して駆け込んだ。目覚めると雪が積もっていた。

ピーク時には、避難民が700人(3月17日)に達した。「いわき」ナンバーの車が大半だった。職員の献身と親切が今も忘れられない。避難民も救援物資の搬送や雪かきなど、ボランティア募集の呼びかけ=写真=にすぐ反応した。

足かけ9日間の滞在のあと、ぎりぎりのガソリンで帰路に就いた。途中、阿武隈川源流域の名勝「雪割橋」の案内標識を見て、寄りたくなったが、カミサンにたしなめられた。

で、今回、雪割橋を見に行くのもいいかなと思ったものの、9月23日は宿泊客対象、一般参加の9月24日にはいわきで行事がある。残念ながら今回は参加を見送った。

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