2011年9月20日火曜日
復興エイサー
いわきの「じゃんがら念仏踊り」と沖縄の「エイサー」が響き合う「復興エイサー in いわき」が日曜日(9月18日)、いわき市の薄磯、常磐、平などで行われた。フラオンパクの里見喜生さんから案内があったので、午後4時からの平・小太郎町公園でのイベントに参加した。
「じゃんがら」も「エイサー」も月遅れ盆に欠かせない伝統芸能。「エイサー」はいわき出身の袋中上人が始祖とされる。上人は琉球に渡って浄土宗を布教した。「琉球神道記」も著した。
いわきとの縁は、それだけではない。いわきにやって来た沖縄市の久保田青年会は、磐城平藩内藤家お抱えの八橋検校作「瀧落し」を演舞の一つにしているという。それもあって、検校の碑がある小太郎町公園でのイベントが実現した。
残暑のほてりがこもるなか、続々と市民が公園に詰めかけた。若柳社中の「女性じゃんがら」で始まり、湯本若連が同じく「じゃんがら」を披露した。常磐湯けむり太鼓が登場したあと、本場の「エイサー」が演じられた=写真。
独特のずきんと衣装の大太鼓、締太鼓のあとに手踊りの男女が続く。歌と三線の演奏に合わせて、足を高くかかげ、手をかかげながら、すぐ目の前を踊り巡る。空手の動きも取り入れてある。左手に持った締太鼓をすくいあげるように動かしたときには、ギャラリーに空気の波動が伝わった。
いわきで沖縄文化に触れるのは、7月17日に高倉町の高蔵寺で開かれた「なこそ復興ライブ」以来だ。沖縄の歌手古謝美佐子さんが出演した。東北を思う沖縄の心が十分に感じられるライブだった。
その前、6月26日に小名浜一中体育館で開かれた「福島沖縄ゆいまーる 喜納昌吉&チャンプルーズライブ」は、関野豊さんから案内が来たのだが、都合がつかずに行けなかった。
なぜか沖縄には親近感がわく。40年以上前、パスポートを持って旅したとき、いろんな人たちに世話になった。思いやりの深い世界に身を置いた、という実感がある。
今度の「エイサー」にも東北を、いわきを思う気持ちがこもっていた。芸能としても楽しめた。
沖縄といわきをつないだ人、沖縄からいわきへ来てくれた人、いわきから沖縄へ行って里帰りをしたという人……、そういう人たちの思いがつながり、ふくらんで、一大イベントが実現した。
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