2011年9月27日火曜日

交通安全カラオケ大会


旧神谷(かべや)村を指す「神谷地区」は八つの区内会からなる。その区内会をつなぐ組織が種々ある。いわき中央地区交通安全協会神谷支部はその一つ。日曜日(9月25日)午後、神谷公民館で支部主催の「交通安全カラオケ大会」が開かれた=写真。交通指導員を兼ねるわが区の区長さんが「来てみたら」というので、会場をのぞいた。

会場は長方形の和室66平方メートル。ざっと40畳か。奥にカラオケの機械、手前に折りたたみ式座卓が連なる。参加者兼聴衆がすきまなく座っている。

高齢ドライバー向けチラシと飲酒運転根絶チラシとともに、出場者の一覧表が配られた。一覧表を見て驚いた。ざっと40人がエントリーしている。男女の比率は男性1に対して女性3といったところか。熟年世代のなかに例外的に一人、20代の女性がいた。

40人もいれば曲は2番まで、終わればすぐ次の曲がかかるというあわただしさだ。素人には違いないが、カラオケ愛好会で鍛えているのだろうか。マイクの扱い方も堂に入っている。歌詞がすっかり頭に入っている人もいる。おかげで、2時間どっぷりとナツメロの世界に沈んで浮きあがれなかった。

熟年世代はカラオケが好きなのか、神谷地区の人たちだけが特に好きなのか。そのへんはよくわからない。が、神谷では毎年、交通安全カラオケ大会が開かれる。カラオケの好きな熟年が多いのは確かだろう。支部長さんも、交通指導員さんもいいのどをしている。

新聞でいえば、「ニュース」ではなく「地区だより」に類する催しだった。知る人ぞ知る行事で、同じ地域に住む私もいつ開かれているのか全く知らなかった。

建前は熟年世代を対象にした「交通安全」啓発の集まり。が、次のような面も期待できる。カラオケを通して地域住民のきずなを深める機会になっている。生きがい対策の一つと言ってもいいかもしれない。

限定されてはいても、趣味を同じくする人々がマイクを握る、あるいはPTAが集まりを持つ、ゲートボールを楽しむグループがいる――そうしたさまざまな寄り合いがコミュニティを支えているのだろう。

NHKののど自慢が終わった直後の大会スタートだった。審査員になったつもりでチェックする。合格の鐘を鳴らしたい人が数人いた。なかでも、わが区の役員をしている女性はセリフ入りで「瞼の母」を歌い、大きな拍手を受けた。思わず「『瞼の母』を歌わせたらいわき一」というギネス的一行が頭をよぎった。

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