2011年9月5日月曜日
ふるさとだより
いわき市の沿岸部の“今”を伝える「ふるさとだより」が創刊された。FMいわきを運営するいわき市民コミュニティ放送がいわき市から編集を受託した。いわき地域情報総合サイト「いわきあいあい」で中身を見ることができる。それをプリントアウトして読んだ=写真。
いわき市の沿岸部は3・11に発生した東日本大震災で甚大な被害に遭った。一瞬にして人々の暮らしが奪われ、日常の風景が失われた。そのふるさとへの思いをみんなで持ち寄り、つながっていくことを願いながら、毎月1回、沿岸部の地区ごとに「たより」を発行していくという。
創刊号はA3二つ折り、第2号も同じボリュームで平、小名浜、勿来、四倉、久之浜・大久の5地区版が発行された。沿岸部の被災者とその関係者に送られる。「〇×に被災者がいるから、そこにも送ってほしい」といったクチコミによる広がりが期待されている。一種のコミュニティペーパーだろう。
第2号の中身を見ると――。平地区版は、沼ノ内で獅子舞の練習に汗を流す小中学生3人と師匠の写真が表紙を飾る。中面は津波被災地の復興計画へ向けた取り組み状況や、ボランティアの活動が紹介されている。いわゆる「マチだね」を載せている地区版もある。
地区版にはそれぞれ取材担当者がいる。編集後記から、見知った人間が何人かかかわっているのを知る。緊急雇用対策の意味もあるらしい。
地区版の分量と1カ月単位の取材量を測れば、地区版に載せきれないものがあるはずだ。その手当てをどうするか。ある人はチラシにして「ふるさとだより」と一緒に配ってはどうかという。要するに「新聞折り込み」だ。できるだけ情報を多く届ける、という意味では有効な手段かもしれない。
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