2011年9月19日月曜日

屋内運動会


孫の通っている保育園の運動会が土曜日(9月17日)、近くの小学校の体育館を借りて行われた=写真。前日、孫の父親から電話が入った。「敬老玉入れに出てほしい」。承知した。スニーカーの底をよく洗い、上履きにした。

去年は別の幼稚園に通っていた。2人目の産休が終わり、母親が職場復帰をしたので、親たちは通うのに便利な元の保育園に2人をあずけた。

去年、運動会は幼稚園の園庭で行われた。そのとき、長男3歳。団体生活になじめないのか、めそめそ泣くこともあった。4歳になった今年は? マイペースなところは変わらないが、すっかりまわりに溶け込んでいる。1年間でずいぶん成長するものだ。次男2歳は、心もまだよちよち歩き。母親と一緒にゲームをしたあとは、母親の胸でコアラになった。

敬老玉入れは、孫組とジイバア組に分かれて入れた玉の数を競うゲームだ。孫たちに勝つわけにはいかないのだろう。数える段になったら、ジイバア組のかごからいくつか玉が除かれた。

ギリギリのところでジイバア組が負けた。勝って喜ぶのも、負けてがっかりするのも、発達段階の幼子にはいい経験になるのに。いや、その前に孫と真剣勝負をするつもりで玉入れをしたのに。それはだめか。

放射能問題がなければ、運動会は保育園の園庭で行われたはずだ。体育館だから空気が動かない。相変わらずの残暑である。背中から汗が垂れる。南側の出入り口に立つと、時折、水田を渡ってくる涼風に包まれる。心地よかった。

発見があった。先生に引率されて、グループでトイレに来た4歳の孫と目が合った。すましている。手を振るわけでも、ニコッとするわけでもない。声も発さない。幼いながらに集団行動に徹している。

その前に、物を取って、途中に置いてゴールを目指す競走が行われた。孫は、足は速いようだ。が、物を置いたらそこで走るのをやめてしまった。ゴールはその先だ。当然、あとの子に追い抜かれる。詰めが甘い。

「家族」という単位を離れて、「保育園」という集団のなかで過ごす孫の姿から、社会性の芽生えのようなものを感じ取ることができた。その証拠に、運動会が終わり、父親と一緒に戻ってくると、やっとニコッとして抱きついてきた。

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