2011年12月14日水曜日

再会


「Listen!いわき」は、<いわきを「見る」><いわきを「聴く」>の二本立てで行われた。「見る」のなかの一つが、いわきの美術家吉田重信さんが展開している「光の鳥」プロジェクトの開催だった。12月9日から3日間、東京・新宿の「ラ・ケヤキ」に吉田さんのデザインした赤い鳥と青い鳥の絵はがきが展示された=写真

絵はがきには、福島の子どもたちが思い思いに描いた絵や言葉が添えられている。すべての展示会が終わったあと、「光の鳥」は郵便切手を張られてそれぞれのあて先に飛んで行く。「ラ・ケヤキ」でも新しい「光の鳥」に色や言葉が添えられた。これら東京の「光の鳥」はあす(12月15日)からいわきの交流スペース「ぶらっと」に展示される。

さて、<いわきを「聴く」>が始まるときの、驚き。受付スタッフから「吉田さんのお知り合いが見えられました」と告げられた。<ん? 誰だろう。誰にも知らせてないけど>。カミサンの親友だった。

カミサンを呼ぶ。カミサンが大声を発して再会を喜ぶ。電話やはがきではつながっていても、じかに会うのは約20年ぶり。私のブログを読んで、日曜日に「Listen!いわき」に参加することを知った。会場の「ラ・ケヤキ」をネットで検索して、わざわざ東京の西のマチから訪ねてきてくれたのだった。

3月の「原発震災」のあと、私のブログ(10日間ほど休止)の再開と合わせて、カミサンに電話がかかってきた。それが、大震災から半月近くたったとき。そして、今度の東京行だ。たまらず会いに来た。(私の方はこの秋、同級生が会津・東山温泉に集まって酒を飲んだ)

「Listen!いわき」にキャンセルがあった。なくても、飛び入りで話を聴いてもらわなくては――。カミサンには「Listen!いわき」が親友に「生声(なまごえ)」を伝える格好の機会になった。人と人とをつなぐ「光の鳥」が胸の中で飛びかった。

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