「シャプラニール=市民による海外協力の会」は、主にバングラデシュ、ネパールで「取り残された人々」のための支援活動を展開している。3・11後は初めて国内支援に入り、現在もいわき市で交流スペース「ぶらっと」を運営している。
最初期のいわき駐在スタッフに、元ネパール駐在員がいた。大震災直後、バングラやネパールからも支援の手が差し伸べられ、「ぶらっと」にも応援のはがきが届いた。
バングラデシュがサイクロンによる高潮被害で多くの死者が出たときには、シャプラはいち早く救援活動を展開した。
土曜日(4月25日)にネパールで大地震が発生した。「2500人以上死亡」。時間がたつごとに死者の数が増えている=写真(4月27日早朝のNHK)。シャプラは今回もすぐ救援活動に入る旨、Eメールやフェイスブックで知らせをよこした。まずは医薬品、ビニールシーツを現地のNGOに届けるという。
シャプラがいわきで活動していることで、たとえばある小学校では3学期の国際理解の時間にスタッフを招き、6年生がバングラやネパールの児童労働問題などの話を聞いている。3・11を経験してみれば、どこか遠い国の地震のニュースではない。シャプラ・ぶらっと・いわき・ネパール――と連想が及ぶ人もいるだろう。
その日、日本時間の午後3時11分ごろ――といえば、いわき地域学會がいわき市文化センターで総会・記念講演会を開いていたときだ。地学の大槻憲四郎東北大名誉教授が「3・11巨大地震といわき大地震」をテーマに話した。
あとで資料を読み返したら、地球上の震源の分布図が載っていた。大陸では「インドが衝突しているチベットなど」(ネパールを含む)、一部が赤ポチで埋まっていた。3・11を語る「前置き」として、この部分を紹介した直後に赤ポチのあるヒマラヤのふもとで大地震が発生した。
きょう(4月27日)、少しばかりだが、シャプラニールいわき連絡会として「ぶらっと」に義援金を届けようと思う。テレビで野外に避難している人々を見たら、あそこに(3・11のときの)オレがいる、子や孫がいる――ヒトゴトではなくなった。
0 件のコメント:
コメントを投稿